大リーグ選手会は２７日（日本時間２８日）、選手間投票によって優秀新人賞などを決める「プレーヤーズ・チョイス・アワード」を発表し、ア・リーグの「アウトスタンディング・ルーキー」部門の最終候補だったエンゼルスの大谷翔平投手（２４）はヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手（２３）に敗れて２位だった。

　ベーブ・ルース以来、１００年ぶりの本格的二刀流として注目を集めた大谷は今月上旬に発表された全米野球記者協会（ＢＢＷＡＡ）の新人王を受賞。しかし、選手間投票による栄冠はアンドゥハーに譲った。

　大谷は打者で１０４試合に出場し、打率・２８５、２２本塁打、６１打点、１０盗塁をマーク。長打率・５６４は両リーグの新人最高、出塁率・３６１はア・リーグで１位の数字。投手としては６月と９月に右肘靭帯の損傷が見つかり、１０試合４勝２敗、防御率３・３１だった。

　一方、アンドゥハーは正三塁手として１４９試合に出場し、打率・２９７、新人二冠となる２７本塁打、９２打点。最終候補に入った３人の中で唯一、規定打席に達していた。ＢＢＷＡＡによる新人王投票では大谷に大差をつけられての２位だった。

　ＢＢＷＡＡの投票の締め切りは公式戦最終戦後だったが、選手間投票は同最終戦前の９月中旬に行われた。

　この日発表された各賞受賞者は以下のとおり。

★プレーヤー・オブ・ジ・イヤー（年間最優秀選手賞）

ＪＤ・マルティネス（レッドソックス）

★アウトスタンディング・プレーヤー（優秀選手賞）

ア・リーグ　ムーキー・ベッツ（レッドソックス）

ナ・リーグ　クリスチャン・イエリチ（ブルワーズ）

★アウトスタンディング・ピッチャー（優秀投手賞）

ア・リーグ　ブレイク・スネル（レイズ）

ナ・リーグ　ジェイコブ・デグロム（メッツ）

★アウトスタンディング・ルーキー（優秀新人賞）

ア・リーグ　ミゲル・アンドゥハー（ヤンキース）

ナ・リーグ　ロナルド・アクーニャ（ブレーブス）

★カムバック・プレーヤー（カムバック賞）

ア・リーグ　マイケル・ブラントリー（インディアンス）

ナ・リーグ　マット・ケンプ（ドジャース）

★マービン・ミラー・マン・オブ・ジ・イヤー（球場内外で最も影響を与えた選手）

カーティス・グランダーソン（ブルワーズ）