イチローのライバル引退表明 首位打者3回マウアー苦渋の決断「脳震とうのリスク」
米大リーグ、ツインズのジョー・マウアー内野手(35)が9日(日本時間10日)、現役引退を表明した。ツインズ一筋でプレーし、メジャー15年の通算成績は1858試合、打率・306、2123安打、143本塁打、923打点。マリナーズのイチロー外野手(45)とハイレベルな首位打者争いを繰り広げ、06、08、09年にタイトルを獲得。09年はリーグMVPにも選出されるなど、その巧みなバットコントロールでメジャー屈指の安打製造機として名を馳せた。
「熟考した末に私は引退を決断しました」。
球団公式サイトに掲載したツインズのファンや関係者に宛てた手紙にはマウアーの感謝の気持ちとともに苦しい胸の内がつづられていた。
引退理由を「自身の健康状態と家族」と記したマウアー。捕手としてプレーした13年に脳震とうの症状に悩まされたことを明かし、「常に脳震とうのリスクがある」と書いた。
脳への影響を考慮して14年に一塁へコンバート。しかし、今年5月の試合でファウルボールに飛び込んだ際に脳震とうの症状を再発させてしまい、長期離脱。真剣に引退を考え始めたという。
3児の父でもあるマウアーは「将来の健康状態を考えた時、家族に与える衝撃は数年前に私自身が受けたもの以上になる」と、私生活における脳震とうの後遺症を懸念。「次に起こりうるけがの怖さが私の中で野球を続けたいという思いより大きくなってしまった」と続けた。
ツインズの本拠地に近いミネソタ州セントポール出身のマウアーは01年ドラフトで高卒捕手ながら全体1位指名を受けて入団。生え抜き選手としてMVPと首位打者を獲得したほか、ゴールドグラブ賞3回、シルバースラッガー賞5回、球宴6回。今季は127試合に出場し、打率・282、出塁率・351、6本塁打、48打点だった。



