大谷、メジャー史上初20発10登板10盗塁 ルースもやってない二刀流金字塔
「エンゼルス8-5アスレチックス」(28日、アナハイム)
エンゼルス・大谷翔平投手(24)が「4番・DH」で今季4度目の1試合3安打をマークし、2打点でチームの4連勝に貢献した。二回には今季10個目の盗塁を決め、メジャー史上初めて「20本塁打、10盗塁、10登板」を記録した選手となった。
鋭い出足で土を蹴った。0-0の二回1死一、二塁。二塁走者の大谷が敵軍右腕の投球動作を完全に見切り、三盗を成功させた。
日米通じて自身初となる10盗塁。しかし、大谷の頭の中にあるのは記録よりもチームの勝利。「1個でも多く成功できた方がいい。1死三塁。ヒットじゃなくても得点できるシチュエーションにもっていけるのはすごくいいこと」。言葉通り、内野ゴロの間に先制ホームを踏んだ。
2日前の試合で決勝22号を打った。20本塁打&10盗塁達成は、球団の新人では12年のトラウト以来、3人目。日本選手では初の偉業だ。「10登板」を含めた“トリプルダブル”はB・ルースさえやっていないメジャー史上初の記録だ。
二回の左前打で4連続試合安打とし、三回の右翼線二塁打で2戦連続23度目の複数安打。5-0の五回1死一、三塁で初の犠飛で中押し点を奪った。七回1死一、三塁では、左腕が8球連続で投じたカーブを巧みなバットさばきと快足で適時内野安打にし「無駄なく得点できてよかった」と満足感を漂わせた。
残り2試合。理想的な終わり方を問われると「やっぱり全部ホームランを打てば、それが一番勝ちにつながるんじゃないかなと思います」。大混戦の新人王争い。チームの勝利のために打てば、タイトルはおのずとついてくる。




