マー君 今季最多10K、8回0封で11勝目 監督「制球完璧」

 「マリナーズ0-4ヤンキース」(7日、シアトル)

 ヤンキースの田中将大投手(29)はマリナーズ戦に先発し8回を3安打無失点、10三振の好投で11勝目を挙げた。

敵地が極上の「タナカ・タイム」と化した。田中は八回まで今季最多10三振を奪い、本塁を踏ませなかった。「試合が進むにつれて、いい集中力で球をコントロールできていた」と悦に入った。

 唯一のピンチは4-0の六回。初めて得点圏に走者を背負ったが、ゴードン、ハニガーを連続三振に仕留める。2死一、三塁からはカノに内角へ食い込む絶妙のスライダーを振らせた。グラブと右手をぶつけて感情をあらわにし「点を与えずに切り抜けられたということはすごく大きかった」と振り返った。

 「細かい制球が完璧だった。素晴らしかった」とブーン監督は手放しでほめた。最近5試合は計34回で防御率2・12と安定感は抜群。勝負のポストシーズンへ、右腕が順調に階段を上がっている。

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