16歳・結城、MLBと日本人史上最年少契約!“ダル二世”大先輩に続く!

 米大リーグのロイヤルズが8日、大阪府在住で16歳の結城海斗投手とマイナー契約を結んだことを発表した。今春に中学を卒業したばかりの結城はこの日、大阪府河南町で会見に臨み、「メジャーリーグに行って活躍することが目標」と決意表明。MLB球団と契約した日本選手では史上最年少となる若き右腕が大きな夢に挑戦する。

 弱冠16歳の少年が壮大な夢に挑む。懸命に語った“未来図”に大きな可能性を抱かせる。「目標はメジャーに行って活躍すること」。今春に中学を卒業したばかりの結城が選んだ進路は、高校や大学などのアマ球界を経ずに臨む、異例のメジャー挑戦だ。

 中学卒業から直接MLB球団との契約は前代未聞だ。結城は中学まで硬式の河南リトルシニアに所属。昨夏は米国で開催された国際大会「MCYSA全米選手権」に日本代表として出場した。身長188センチの体を生かした最速144キロの直球とスライダー、スプリットを操るスタイルで注目を集めた。

 甲子園も夢見ていた。中学卒業時は強豪高校からの誘いも届いた。だが選んだのは異国の地。契機は昨夏、シニア選抜として参加した米国での経験だ。「自分より体の大きな選手が多かった。自分もこういう所でやっていきたいなと」。ロイヤルズからのオファーが届く前は単身留学も考えたほどだった。

 理想像は小学時代に所属した「羽曳野ブラックイーグルス」の先輩でもあるダルビッシュ(カブス)。「地元も同じで憧れが強かった」。当時から“ダルビッシュ二世”と評されていたという。

 着々と来るべき日に備えている。午前中は体幹などを鍛えるためにジム通い。昼からは「全然、しゃべれないです」と笑う英会話の勉強に1時間を費やす。夕方からは河南リトルシニアの練習に参加して鍛錬を積んでいる。

 まだスタートラインに立ったにすぎない。会見中、旅立つ息子への期待と不安が入り交じる複雑な心情が込められた両親の手紙が紹介された際には、うつむき加減で聞き入っていた結城だが、もちろん後悔はない。世界最高峰の舞台への挑戦。「メジャーリーグの一流の打者と対戦したい」。アメリカンドリームの道は自らの右腕で切り開く。

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