大谷「もどかしい気持ちでいた」1カ月ぶり復帰の心境語る

 「マリナーズ4-1エンゼルス」(3日、シアトル)

 右肘の負傷で6月7日から故障者リスト(DL)入りしていた大谷翔平投手(23)が「6番・指名打者」で戦列復帰。元西武の左腕ルブランの前に3打数無安打に封じられるなど、4打数無安打3三振で打率を・280とした。復帰戦を勝利で飾ることができず、チームの勝率は5割となった。

 再び野球ができる喜びとチームの勝利に貢献できなかった悔しさ。試合後に臨んだ大谷の胸中は複雑だった。

 「3週間離れていたのでなかなかもどかしい気持ちでいました。1日も早く戻ってきたいなと思っていたので、まずは実戦に復帰できたのはよかったと思っています」と話す一方で、「こんなに長く離れるとは思っていなかったので、気持ちも最初はもやもやしてました」と苦しかった胸の内を明かした。

 この日の4打席の結果には「もちろん、相手投手がよかったというのもあると思うんですけど、1打席1打席の中で甘い球は何球かあったと思うので、それをなかなかとらえていけないというところはあった」。先発左腕のルブランとは日本ハム時代の15年に2度対戦し、通算で5打数1安打1本塁打、1三振。この日の3打席は見逃し三振、左邪飛、見逃し三振。九回は抑えのディアスに空振り三振を喫した。6月28日の再検査を結果、打者としての復帰を許され、マイナー試合に出場することなく戦列に戻った大谷は「実戦感覚のズレなのか、ただ単に自分の中でのズレなのかは、今後、明日、あさってとやっていく中で分かるんじゃないかなとは思う。そこをしっかり改善できるようにやっていきたい」と話した。

 大谷が欠場した22試合の戦績は8勝14敗。6月6日の時点で8つあった貯金はこの日の敗戦で底をついた。「チームとしても今、けが人が多いですし、その中でこういうふうに離れてしまったというのはすごく申し訳ないとは思います。けがをして思うのは、周りの人にも迷惑かけますし、個人的にもゲームに出て行かないと自分の足りないところは見えてこないんじゃないかなとは思う。けがをしてプラスになることはあるかもしれないですけど、基本的にはそんなことはないと思って予防しながらやっていくのがベストじゃないかなと思うので、まだまだシーズンはあるので、ここから先、いい方向に進めるように頑張っていきたいと思います」と話した。

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