【記者の目】イチローの今季中の復帰がない理由とは
マリナーズのイチロー外野手(44)がメジャー出場の前提となる40人枠を外れ、会長付特別補佐に就任したと3日、同球団が発表した。今季の残り試合は選手としてプレーせず、チームに同行し、同僚や首脳陣らをサポートすることになり、同外野手が会見した。現役引退ではなく、ディポトGMは来季以降に選手復帰の可能性はあるとした。
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イチローが今季残り試合で、選手としてプレーすることはなくなった。もし今年のキャンプ中のように外野陣にけが人が続出すれば、イチローの力を必要とする可能性もありそうなものだが…。ディポトGMが「それはない」と完全否定したのは、外野陣にメドが立ったからだろう。
現在の外野手は4人。しかもマイナー3Aの外野陣には打率3割超えが2人おり、メジャー通算229発の強打者ワースもプレーしている。
開幕から精彩を欠く44歳に対し、マイナー降格や戦力外を通告しなかったのは、将来の殿堂入りが確実な選手への球団のリスペクトに他ならない。同GMは2週間前の編成会議で「まだ引退する時期ではないと判断した」とも明かしている。
イチローに来季復帰の道を残した理由として、来年3月の日本開幕戦は容易に想像できる。しかし、それだけではない。徹底した自己管理への信頼と、復調への期待。イチローはマ軍にとって“究極のスーパーサブ”であり続ける。(MLB担当・小林信行)
