大谷翔平、同僚投手から質問攻め 打席で目慣らし10球「生きた球を多く見られた」

1打席目の後、ヒーニーから打者としての意見を求められる大谷(撮影・小林信行)
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 「エンゼルス春季キャンプ」(21日、テンピ)

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(23)が前日に続いて打席内で投手の球を見る練習を行った。前日は全10球を見送ったが、この日は10球のうち2球をスイングし、いずれもファウルだった。

 1打席目は先発ローテーション候補の左腕、ヒーニーと“対決”。右肘だけでなく、上腕部も保護する新たなエルボーガードを装着した大谷は3球連続で見送った後の4球目、直球に反応したが、打球はファウルに。2打席目は中継ぎ右腕のベドロシアンの初球を打って出て再びファウル。その後の4球を見送った。

 前日に続いて10球を体感した大谷は「(前日からの)延長線上なのでそんなに進展はしてないですけど、ピッチャーの生きた球を多く見れてよかったかなと思います」と感想。1打席目の後にはグラウンド上でヒーニーから質問攻めに遭ったことも明かした。

 二人の間にどんな会話があったのか。ヒーニーがその一部を明かしてくれた。「自分はプレートの一塁側に立つので左打者からどういうふうに見えたのか、どう感じたのかを知りたかったんです」。この日、大谷に投じた5球の内訳は直球3球、スライダー2球。「ショウヘイは『初球は球筋を見るために見送った』と言っていたし、2球目は『打つつもりだったけど、低かったから振らなかった』と教えてくれた。それらは僕にとって役に立つ情報なんです」。

 同投手は大谷を「好打者」と表現。一連の質問は打者としての能力を認めている証しでもある。「自分がどう見えていたか、リリースの瞬間に何か分かることがあったのか。そして、それに自分がどう適応するのか。自分にとってとてもいいことだった」と大谷に感謝した。

 この日の大谷はキャッチボールの後に投内連係などの投手用メニューをこなした後、打撃ケージでティーバッティング、さらに外野陣と一緒にフリー打撃を行った。36スイングのうち柵越えは6本。イチローと同じ前足(右足)に重心を移す独特のスイングで左中間フェンスを軽々と超える打球を連発し、MVP2度のトラウトら強打者たちを驚嘆させた。

 ソーシア監督によると、大谷はあす22日にブルペン入りし、オープン戦初登板は24日(同25日)以降になるという。

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