大谷翔平 「それだけで練習になる」打席内で初めて“生きた球”を体感

練習前のフィールドでファンにサインをする大谷(撮影・小林信行)
3枚

 エンゼルスの大谷翔平投手(23)は20日(日本時間21日)、打席に入って初めて投手の投げる球を体感した。

 投手としては17日にマイナー打者を相手に「ライブBP」と呼ばれる実戦形式の投球練習を行った大谷が、初めて味方投手を相手に打席に立った。練習メニューの名称は同じ「ライブBP」だが、この日は投手のための練習だ。

 今キャンプ初めて試合用の赤いヘルメットをかぶり、右肘と右すねに白のプロテクターを着用。相手投手のウォームアップ中も投球動作に合わせて右足を上げてから踏み込む動作を繰り返し、打席内での感覚を取り戻すことに努めた。

 1人目の投手は先発のリチャーズ。ところが、1球目を投げたところで突然、マウンドを降りてしまった。すかさず、ソーシア監督が投手の元に駆け寄り、理由を問う。大谷を迎える前から制球に苦しんでいた右腕は「集中できない。きょうはどの打者にもうまく投げられない」と苛立った様子で話し、フィールドを離れた。

 思わぬ展開となったが、大谷は2人目の右腕バリアが投じた“生きた球”5球を体感。ボールが捕手のミットに吸い込まれるまでの軌道をしっかり確認した。

 同じグループの選手たちは2打席に立った後、次の練習メニューのために移動したが、大谷は居残りでさらに一人追加。左腕ラムの4球を見送ってからバント練習へ向かった。わずか10球の目慣らしだったが、「生きた球を見るのはそれだけで練習になるのかなと思います」と大谷。「(今は)自分の状態も分からないことの方が多いので、とりあえず今日は立って見る、という感じでした。もっともっと実戦を踏まえながら状態を上げれればいいんじゃないかなと思います」とも話した。

 球団はこの日、本拠地エンゼル・スタジアムの中堅から右翼にかけて設置されている18フィート(約5・4メートル)のフェンスの本塁打認定ラインを左翼壁と同じ高さの8フィート(約2・4メートル)に下げると発表した。有利に働くとみられる左打者の大谷の獲得がその理由の一つとして考えられたが、球団関係者は「以前から検討していたこと。オオタニの入団とは関係ない」と説明した。

 一方、投打の二刀流を目指す大谷は右翼フェンスの高さの変更について「あんまり関係ないかなと思います。ホームランになる打球はホームランになると思っているので、基本的にはあまり意識せずにやりたいなと思ってます」と淡々と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス