大谷、米移籍先決定は年明け濃厚 MLB幹部「ポスティング手続きは12月上旬」
ポスティングシステム(入札制度)によるメジャー移籍を表明した日本ハムの大谷翔平投手(23)の移籍先決定が年明けになることが濃厚となった。大リーグ機構のダン・ハレム法務担当責任者が15日(日本時間16日)、フロリダ州オーランドで開かれているゼネラルマネジャー(GM)会議で12月上旬にポスティングの手続きを開始したい意向を示した。
10月31日に失効したポスティングシステムの改定案を協議してきた日本野球機構(NPB)とMLBは今月上旬に大筋で合意。NPB球団が設定した上限2000万ドル(約22億6千万円)の譲渡金を支払う意思のある全メジャー球団が選手との交渉が可能とする現行制度を継続することなどが決まった。
この日、会見を行ったハレム法務担当責任者によると、現在、MLBと同選手会が改定案について意見交換。1週間をめどに合意し、その後はメジャー30球団のオーナーの採決で承認を得て正式に施行される「12月初めにはNPBを通じて改定されたポスティングシステムの手続きを始められるようにしたい」と話した。
現行制度では選手側と球団の交渉期間は30日。交渉は期限ぎりぎりまで行われると予想されるため、大谷の移籍先が決まるのは来年1月にずれ込むことが確実な状況となった。