ドジャース・ターナーが決勝弾 28グラムの工夫で勝利を呼び込む

試合後の会見で決勝弾を語るターナー(撮影・小林信行)
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 「ワールドシリーズ・第1戦、ドジャース3-1アストロズ」(24日・ロサンゼルス)

 29年ぶりにワールドシリーズに進出したドジャースが、12年ぶりの出場で球団史上初の栄冠を目指すアストロズに先勝した。ジャスティン・ターナー内野手(32)が同点の六回に今ポストシーズン(PS)4本塁打目となる決勝2ラン。球団新記録となるPS14打点目をマークした。投げてはエースのクレイトン・カーショー投手(29)が7回3安打1失点、無四球11奪三振の快投で敵軍エース、ダラス・カイケル投手(29)との投手戦を制した。

 5万4253人を呑み込んだスタジアムが大きく揺れた。1-1の六回。2死から四球で出塁したテイラーを一塁に置き、ターナーが左翼席へ値千金の勝ち越し2ランを放った。

 15年サイ・ヤング賞のエース左腕、カイケルにカウント1-2と追い込まれながら高めに浮いた140キロカットボールを完璧に捉えた一撃。「入るかどうか分からなかった。いいバックスピンがかかっていたけどね」。試合開始時の気温は40度。「今日は暑かったからボールがよく飛んだ。気温があと5度低かったら平凡なレフトフライだったかもしれない」。シリーズ史上42年ぶりの高温となった気候に感謝した。

 この日のターナーは一、四回の打席でいずれも凡退。「いつもより少し重いバットを使っていました」。現状を打破すべく、六回の打席で手にしたのは重さの異なるバット。34・5オンス(約978グラム)のものから33・5オンス(約950グラム)へ。「普段使っているバットに戻しました」。重さにして1オンス(約28グラム)の工夫がチームに勝利をもたらす一打を生んだ。

 過去のデータによると、シリーズ初戦を制したチームがチャンピオンになる確率は62・5%。試合後の記者会見で勝利の立役者は言った。「今日のヒーローはCT(1番打者のクリス・ターナー)だと思う。初回に先制弾を打ったし、(六回の打席は)2死から四球を選んで俺にチャンスをくれた。彼はこの打線のスパーク・プラグなんだ。彼が出塁すれば、俺たちも続く」。ひげもじゃの顔をほころばせながら相棒を称えた。

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