ダルビッシュ、新球習得に意欲 他球団の投手たちから情報収集

試合前にアストロズのマクラーズ(右)からナックルカーブをおそわるダルビッシュ(撮影・小林信行)
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 「大リーグ・オールスター戦、ナ・リーグ1-2ア・リーグ」(11日、マイアミ)

 第88回オールスター戦はア・リーグが9年ぶりとなった延長戦でナ・リーグに競り勝ち、通算対戦成績を43勝43敗2分けとした。MVPには延長十回に決勝弾を放ったカノ(マリナーズ)が選ばれた。

 前半戦最終戦となった9日の試合に先発したため、出場を断念したレンジャーズのダルビッシュはベンチから応援。試合前には他球団の投手たちからボールの握りなどを教わり、どん欲な姿勢を見せた。

 真剣な表情で相手の指先を見つめた。試合前のフィールドでダルビッシュは臆することなく、ライバル球団の投手に教えを請うた。

 「カーブとチェンジアップについて聞かれました」

 そう話すのはアストロズの先発投手、マクラーズだ。前半戦の成績は7勝2敗、防御率3・05。カーブと言っても指先を立てるようにしてボールを握るナックルカーブの使い手でもある。ダルビッシュの持ち球にはない球種とあってか、指の置く位置や腕の振り、リリースするタイミングなどを質問攻め。その後は自ら握りや投球動作を実践し、相手にチェックしてもらう念の入れよう。

 ダルビッシュより7歳若い右腕は「能力の高い、特別な投手。彼なら投げたいと思った球種はすぐに投げられるようになるはず」と話した。

 この日はマクラーズだけでなく、ヤンキースの中継ぎ右腕ベタンセス、ロイヤルズの先発左腕バルガス、さらにはマクラーズと同じアストロズのエース左腕カイケルとも接触した。

 もちろん、一方的に聞くばかりではない。前日も言葉を交わしているカイケルは「彼のピッチングはいつも勉強になる。特に下半身の使い方がね。それが球速アップにつながっていると思う。そこは自分に必要な部分なので教えてもらいました」と明かした。

 前日の会見で「みんなといろんなことを話せたらいいなと思います」と話していたダルビッシュ。今回はマウンドに立つことはできなかったが、有意義な時間になったことは間違いない。

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