ブルズ黄金時代築いた元GMが死去 ジョーダンを軸にしたチーム作りで2度の3連覇達成

 NBA(全米プロバスケットボール)、ブルズは21日(日本時間22日)、90年代に2度の3連覇を達成するなど、ゼネラル・マネジャー(GM)として球団の黄金時代を築いたジェリー・クラウス氏が死去したと発表した。77歳だった。

 85年にブルズのGMに就任したクラウス氏は、84年ドラフトで指名したマイケル・ジョーダンを軸にしたチーム作りに着手。87年ドラフトではホーレス・グラントを指名しただけでなく、スーパーソニックスに指名されたスコッティ・ピッペンをトレードで獲得することに成功。翌年にはニックスにチャールズ・オークリーを放出する代わりにビル・カートライトを加えた。

 戦力アップをはかる一方でNBAの実質的下部組織だったCBAで監督をしていたフィル・ジャクソン氏を87年にアシスタントコーチに抜てき。89年には監督に昇格させて91年から93年の3連覇につなげた。

 ジョーダンが93年に1度目の引退を表明した後はチームの再建に取りかかる。ロン・ハーパーとデニス・ロッドマンと契約し、90年ドラフトでクロアチアから指名したトニー・クーコッチを主要メンバーに据え、96年から98年の2度目の3連覇を達成した。

 同氏は87年と94年に最優秀エグゼクティブ賞を受賞。03年に退団した後は大リーグ、ヤンキースやホワイトソックスのスカウトなどを歴任した。

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