ド軍の思惑…マエケン獲得リスク最小限

 ポスティングシステムでのメジャー移籍を目指す広島・前田健太投手(27)が1日(米時間12月31日)、米大リーグ・ドジャースと契約合意に達した。契約年数はメジャー移籍した日本選手で、最も長い8年となる見込み。MLBの公式サイトを始め複数の米メディアが報じた。

 前田とドジャースの合意を最初にツイッターで伝えたクリストファー・メオラ記者によると、前田の契約内容は8年2400万ドル。毎年1000~1200万ドルの出来高が設定されているという。

 8年契約は投手ではメジャー史上最長タイだが、1年平均の年俸は広島での昨季3億円に近い300万ドル(約3億6000万円)だ。今季のド軍先発陣は左腕に偏っているが、人材は豊富。前田が不振に陥ったとしても代役は存在する。広島への譲渡金と合わせて4400万ドルの出費はメジャー屈指の金満球団にとって痛くはない。

 通常、年間投球回や個人タイトルなどの項目がある出来高が年俸を上回るのは、実績はあるが、けがの不安を抱える投手に対する考え方と同じ。出来高をすべてクリアしたとしても、1年間、先発ローテを守る投手に年俸1500万ドルは常識の範囲内だ。

 保有期間が長く、保障額が低い“いびつ”な契約。ド軍が「リスク」を最小限に抑えることができたのは間違いない。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス