マー君メジャー初黒星で連勝ストップ
「カブス6‐1ヤンキース」(20日、シカゴ)
ヤンキースの田中将大投手が敵地で行われたカブス戦に先発し、6回を投げて8安打7奪三振1四球4失点(自責点3)でメジャー初黒星を喫した。開幕からの連勝は「6」で止まり、楽天時代の12年8月26日から継続していたレギュラーシーズンの連勝も「34」でストップした。
神の子が負けた。640日ぶりについた黒星。田中将は「悔しい」と言ってから、連勝記録を楽しみにしていたファンに「申し訳ない」と謝り、日米のチームメートに「ここまで来れたのもみなさんのおかげ」と感謝の言葉を口にした。
負け知らずの投球に影響を与えたのは雨だった。土砂降りになり始めた三回。先頭を右越え打で出し、犠打と適時打で先制された。「思うような投球ができなかったのは自分の未熟なところ」。四回と六回も先頭のヒットが失点につながった。4月16日の対戦で8回無失点に封じたカ軍との再戦で、メジャー自己ワーストの4失点を喫した。
敵地ファンにため息をつかせたプレーもあった。四回1死一、三塁の場面から相手が連続で仕掛けてきたバントを1つはグラブトス、もう1つは素手からのトスで本塁タッチアウト。「落ち着いてアウトにできた」と胸を張った。
メジャー自己最少の88球での降板。「今日はストライクゾーンに球は行ってましたが、打ちやすい高さ、コースに球が集まってしまった。相手どうこうより自分が悪すぎた」。試合後は反省の言葉ばかりが口をついた。
次回先発予定は5日後のホワイトソックス戦だ。「今日負けて、次の試合はすごく大事。しっかり準備したい」。敗戦を引きずっている暇はない。