マー君“昼不敗神話”死守でエース証明

 「ヤンキース2‐1アスレチックス」(5日、ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手(25)は、6回を投げて5安打1失点で9勝目(1敗)を挙げ、チームの連敗を「4」で止めた。防御率はリーグ1位の2・02。デーゲームに限れば5戦5勝、防御率1・26だ。メジャーでただ1人継続している開幕からのクォリティースタート(6回以上3自責以下)の連続記録を「12」に伸ばした。

 踏ん張りどころは心得ていた。四回と五回。ともに2死一、二塁のピンチで1点もやらなかった。粘り強さで知られるア軍打線との根比べ。最少リードを守り切った田中将は「最後まで打者を仕留めるという気持ちはずっともってましたし、『我慢比べなら負けないぞ』という感じで投げてました」と言って胸を張った。

 リーグ最高勝率のア軍に対し、前夜は2試合連続となる逆転負けで4連敗。勝率5割でこの日を迎えた。暗雲は初回。自身40イニングぶりの被弾で先制された。しかし、田中将が投げるとなにかが起こる‐。二回に絶不調のソリアーノが同点適時打を放つと、三回には小兵ガードナーに勝ち越し弾が飛び出した。

 打線の援護を無駄にはしない。序盤から宝刀スプリットで空振りが取れないと見るや、試合前のブルペンではいつも2球しか投げない“秘球”チェンジアップで相手を幻惑した。「低めに目付けして(スプリットを)捨ててたんじゃないですか。あれだけ振らないということは」。七色の球種をもつ男が本領発揮。「チェンジアップは使ってません、ということにしておいてください。いろいろありますんで」と言って笑った。

 「タフなゲームだった」と振り返った9勝目。それでも防御率リーグ1位の座を守り、昼の不敗神話も継続した。チームの連敗を阻止するのはこれで3度目。田中将を『エース』と呼ぶことに異議を唱える者はもういない。

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