マー君、内角攻めテーマにメジャー初星

 「オープン戦、ツインズ4‐5ヤンキース」(22日、リーカウンティー)

 ヤンキースの田中将大投手(25)はオープン戦に先発し、5回2/3を5安打3失点にまとめ、オープン戦初勝利を挙げた。日本ではあまり使わなかったカットボールとツーシームで内角を攻め、ほぼベストメンバーをそろえたツ軍打線に連打を許さなかった。毎回の6奪三振もマーク。開幕まで残り10日あまりで、完全に準備を整える。

 手探りながら、課題と“初勝利”を手に入れた。5回2/3、88球を投げ3失点。田中将は「良かった回、悪かった回が今日は顕著に出た」と笑顔はなかったが、「少しずつ上がってきている」と手応えを口にした。

 オープン戦4度目のマウンドのテーマは「内角攻め」だった。左打者にはカットボール、右打者にはツーシーム。どちらも日本ではあまり使わなかった球種を多投した。特に過去3度の首位打者に輝いた左のマウアーには、カットボールを効果的に織り交ぜ2打数無安打に抑えた。

 ただ六回には左のクベルにはカットボールが甘く入り、適時二塁打を浴びた。コースを意識しすぎた三回はボールが先行。「(どちらも)今までそんなに投げていなかった球」だけに、「発展途上というか、まだまだ良くなる余地は残している」と不安よりも、伸びしろと捉えた。

 三回2死満塁のピンチでは、4番ウィリンハムの特大の飛球が風に押し戻されて満塁弾を免れるなど“ラッキー”もあった。それでも、主力をそろえたツ軍を相手に結果を残し、ジラルディ監督は「全体的に満足している」と及第点を与えた。

 オープン戦登板はあと1度。「もう少し精度を上げないといけないボールもあるし、次に向けてやっていけたら」と田中将。きっちり仕上げ、本番に臨む。

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