上原、締めて地区優勝「不思議な感じ」

 「レッドソックス6‐3ブルージェイズ」(20日、ボストン)

 昨季最下位のレッドソックスがはい上がり、6季ぶりの地区優勝にたどり着いた。今季の戦いを象徴するかのように、上原が最後を締めた。

 5‐1の八回に田沢がつかまり、2点差に。1死一塁で後を継いだ上原が反撃を食い止め、九回は最後の打者をフォークボールで三振に仕留めた。歓喜の瞬間、右手を突き上げてジャンプし「初めての経験なので、不思議な感じだった」と振り返った。

 課題だった救援陣の補強の目玉として、昨オフに移籍。開幕当初は中継ぎで6月下旬から抑えになった。70試合で4勝1敗20セーブ、防御率1・14をマークした上原は「正直、危ない時期もあった。自分でもここまでできるとは思わなかった」と話した。チェリントンGMは「チームの浮沈を握っていた。シーズンを通じてよく投げてくれた」と絶賛した。

 38歳の右腕は、勝利の美酒に浸りながら「充実感はあるけど、まだ達成感を持ったら駄目。これからも気持ちを切らさずにやっていく」とプレーオフを見据えた。

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