「レイズ２-３ヤンキース」（２５日、セントピーターズバーグ）

　日米通算４千安打をクリアしたヤンキースのイチローが、今度は尊敬するロベルト・アロマーをメジャー通算安打数で抜いた。この日の２安打で２７２５安打とし、歴代５８位に浮上した。

　六回、遊撃内野安打でまずはアロマーに並ぶ。さらに八回には鋭い打球を右前へ。メジャーデビュー当時、「（走攻守の）トータルで一番いい選手の一人だと思っていた」という存在を超え、充実した表情を浮かべた。

　アロマーはゴールドグラブ賞１０度、シルバースラッガー賞を４度獲得。４７４盗塁を誇り、殿堂入りも果たした名二塁手だ。インディアンス時代の２００１年には、マリナーズ１年目のイチローとプレーオフで激しくしのぎを削った。

　晩年のアロマーはイチローと同じバットを使用するなど、お互いに尊敬し合う関係だった。「見たことがない選手と並べられるより、そういう選手の方が何となく実感が湧きますね」と感慨深げに話した。