イチロー凱旋打で日米通算1200打点!

 「マリナーズ1‐6ヤンキース」(6日、シアトル)

 ヤンキースのイチロー外野手(39)は6日、マリナーズ戦に「7番右翼」で出場し、4打数1安打1打点。昨季途中まで11年半プレーした古巣との対戦で11カ月ぶりにシアトルに凱旋し、三回に日米通算1200打点目となる左前適時打を放った。チームは6‐1で勝ち、4連勝を飾った。

 心の中で「サンキュー」と言った。昨年7月以来の凱旋試合。二回、第1打席に入ろうとしたイチローが拍手と歓声に包まれた。70年代の人気ドラマの主題歌「WELCOME BACK(=おかえりなさい)」が流れる粋な演出。「(ヘルメットを取って)反応するほどの(歓声の)ボリュームではないから、感謝の気持ちを心の中で唱えてました」。ポーカーフェースで隠していた気持ちを試合後に明かした。

 見せ場は三回だ。2者連続弾を含む6連打で5点を奪い、なおも1死一、三塁の好機。外角低めの143キロツーシームを左前へ落とした。日米通算1200打点となる適時打だった。

 マ軍時代はシアトル郊外の自宅からマイカー通勤だったが、この日は中心街のチーム宿舎から球場入り。フィールドでは可能な限りファンと交流した。シアトルの観客の印象を「温かい。すごくいいファン。『いいところだな、シアトルは』って思いますね。気持ちよくやらせてもらえる感じ」と話した。

 とりわけうれしかったのは、右翼席に復活した安打数表示板『イチ・メーター』。「景色の一つ。彼女(作製者のエイミー・フランジさん)が来てくれたことはすごく大きい」と喜んだ。

 古巣ファンの前で連続試合安打を今季自己最長の「7」に伸ばした。先発出場した試合に限れば15戦連続安打だ。ヤ軍は今季4度目の4連勝。イチローがチームとともに加速していく。

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