平安時代から続く「宇治川の鵜飼」再興100周年のイベント開催…京都、岐阜、広島、山梨の鵜匠が揃うトークショーも

歴史と文化とお茶のまち、京都府宇治市。市内の中心を流れる宇治川は、美しい景観で知られる。そんな宇治川の夏の風物詩が、鵜という鳥を操って川魚を捕る漁「鵜飼」だ。

現在、「鵜飼」を行なう場所は、日本全国に11か所あるが、宇治川の鵜飼の歴史は古く、平安時代にはすでに行われていた。『蜻蛉日記』には、天禄2年(971 年)に藤原道綱の母が、川幅一杯に数え切れないほどの鵜舟とかがり火を見物したことが記されている。

その後、平安時代の後期になると仏教の殺生禁断の教えの影響から、次第に宇治川での殺生が戒められるようになり、「宇治川の鵜飼」は次第に廃れてしまう。しかし、大正15年(1926年)8月に、「観光鵜飼」として再興され、今も宇治の夏の風物詩として歴史の風情を伝え続けている。

また、2014年に日本ではじめてのウミウの人口ふ化に成功。さらに鵜を自由に水辺へ放ち呼び戻す伝統漁法「放ち鵜飼」を復活させるなど、「宇治川の鵜飼」ならではの、さまざまな取り組みを行っている。

◆宇治川の鵜飼、再興100周年記念イベント、11月14日開催そんな「宇治川の鵜飼」が、2026年に再興100周年を迎えた。これまでの歩みを振り返るとともに、これからの鵜飼の継承と発展を願い、11月14日に宇治市でイベントが開催される。

?瀬鵜飼 鵜匠(岐?県関市)、三次の鵜飼 鵜匠(広島県三次市)、笛吹川石和鵜飼 鵜匠(山梨県笛吹市)、宇治川の鵜飼 鵜匠(京都府宇治市)が揃うトークセッション『伝承-日本の伝統?化「鵜飼」の未来-』では、日本各地で行われている鵜飼の魅力や、次世代に繋げていくための鵜飼の在り方など、各地の鵜匠から話を聞く。

「歴史の中の鵜飼」をテーマにした、京都芸術?学客員教授/ ?本庭園・歴史遺産研究センター副所?・杉本 宏?の講演では、「鵜飼」の歴史を楽しく、わかりやすく伝える。また、うかい絵画コンクール授賞式なども予定している。また来場者には、鵜飼オリジナル記念品がプレゼントされる。

開催にあたり、宇治市は「先人たちが守り伝えた文化を次の100年へ着実に継承しながら、さらなる発展へとつなげていきたい」とメッセージを寄せる。

『宇治川の鵜飼再興100周年記念式典』は、「宇治市文化センター」 小ホールで開催。11月14日 13時開場13時30分開会、16時45分閉会。事前申込不要、参加費無料。詳細は公式サイトの確認を。

また、同じ建物内の「宇治市歴史資料館」では、11月29日まで特別展『宇治川をめぐる』を開催中。江戸時代以降の古文書や絵図、写真などを通して、宝暦6年(1756年)の宇治川洪水の記録や、通船、巨椋池の鳥猟について紹介する。「宇治川の鵜飼」についても、関連用具や写真を展示している。

式典当日は、同館は、関西文化の日のため入館無料(通常は300円)。さらに開館時間を17時30分まで延長するので、あわせてチェックしたい(通常は9時~17時)。

そのほか、宇治市では今後も宇治川関連イベントの開催を予定している。宇治市担当者は、『「宇治川」にちなみ、天ケ瀬ダム周辺で、川のせせらぎや、心地よい風を感じながら宇治の魅力を発見できる『かわまちづくりイベント』を11月に実施予定です』と話す。詳細は近日中に、宇治市ホームページで発表予定。

文/Lmaga.JP編集部

(Lmaga.jp)

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