国内は大阪だけ!「坂本龍一」が蘇るコンサート、ピアノを弾く姿を間近で…「魔法のような幻想」「涙腺が崩壊」と絶賛の声
大阪駅からすぐの「グラングリーン大阪」内にある展示施設「VS.」(大阪市北区)で開催され、SNSで称賛の声が上がっているイベント『RYUICHI SAKAMOTO & TIN DRUM KAGAMI+』。
同イベントでは、亡き世界的音楽家・坂本龍一がピアノを弾く姿が三次元映像技術で再現され、観客は360度好きな場所や現実のコンサートでは実現しえない近さでの没入感を体験できる。
■「経験したことのない没入感」、その内容は?
2020年12月に撮影された坂本が蘇る『KAGAMI』は、現実空間に仮想オブジェクトを投影するMR(複合現実)作品で、坂本が人生最後の4年をかけて、NYを拠点とする制作チーム「TIN DRUM」と共同制作。2023年から世界各地で上演され、日本初&国内唯一の開催地に、建築家・安藤忠雄が監修した同施設が選ばれたのは、建物自体の美しさ、天井高や高品質な音響を展開できる空間が作品とマッチしたからだという。
今回は2種の『KAGAMI』(日時指定制)から選択でき、座席がある「RED」(約60分・来場者限定EP盤付き・1万5000円)はどっぷりコンサートに浸りたい人向きで、世界初公開『Bibo no Aozora』を含む10曲を上演。日本から実施される体験版「BLUE」(約30分・一般4500円)は6曲が上演され、気軽な短時間参加もできるよう、座席がなく自由な退出も可能だ。
大阪での開催後、SNSには「魔法のような幻想」「経験したことのない没入感」「教授に近づくのはドキドキした」「教授の背中を見ていたら涙腺が崩壊」など、心を揺さぶられた体験者の声が寄せられ、遠方から訪れる人も多いとか。
専用ヘッドセットを装着し、「RED」を体験してみると中央の四角スペースに、坂本氏とグランドピアノとがスッと浮かび上がり、演奏がスタート。曲に合わせて、花びらのように舞う細かい光や、床に広がる波紋など3Dビジュアルも美しく、「VR」のように全てが現実と切り離される訳ではなく、会場の照明効果と呼応する世界観も秀逸だ。
壁際の自由席や床に座って全体を眺めたり、歩きまわって様々な角度から楽しめ、坂本氏に近づける贅沢体験も。1m以内の至近距離から、鍵盤の指使いや揺れる前髪などつぶさに観察でき、制作者コメントの「『観た』ではなく『会った』という感覚」を実感。他の観客は半透明のように見えるので、前に人が来ても視界に影響を受けにくく、どこでも坂本氏が見える特等席なのがうれしい。
坂本と交流のあった「Tin Drum」ディレクターのトッド・エッカート氏は「元々は坂本龍一を知らない人に向けて、彼のエネルギーや美しい演奏を伝えるための企画。亡くなった人を再現する意図はなく、ここでは最先端の技術面よりも、観客が純粋に彼との繋がりを感じてもらえれば」と話す。
また、特別展示もあり、坂本愛用のグランドピアノが、過去の演奏データを元に自動再生されるプログラム、坂本のアルバムをアナログテープで再生し、彼がスタジオで聴いていた響きを再現する部屋も(ピアノと交互に実施)。「時間とは何か」がテーマのシアターピース『TIME』を元に、映像と床の水面で幻想的に表現するインスタレーションなど、いずれも坂本の「気配」を感じられる貴重な企画になっている。
そのほかオフィシャルグッズは、「グランフロント大阪」北館2F「The Lab.アクティブラボ」内で販売。『KAGAMI+』の世界観から派生したロゴ、坂本の肖像などをモチーフに、Tシャツやバッグ、クリアファイル、坂本がブレンド&愛用していた香り「YOKA」特別仕様パッケージなどがそろう。
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『RYUICHI SAKAMOTO & TIN DRUM KAGAMI+』
期間:2026年6月27日(土)~10月12日(祝・月)
※月曜休館(祝日・連休の場合は祝日明け平日休)
会場:VS.(大阪市北区大深町6-86 グラングリーン大阪 うめきた公園 ノースパーク)
時間:10:00~20:00 (※日時指定制)
料金:来場者限定EP盤付き「RED TICKET」1万5000円、「BLUE TICKET」一般4500円・学割2500円 ※12歳以下の入場は不可※9月1日~10月12日分チケットは、8月1日正午から販売
取材・文・撮影/塩屋薫
(Lmaga.jp)
