【あすから】デンキウナギ・ドクターフィッシュの新展示スタート、“都市型水族館”が5周年でリニューアル
アートをテーマにした都市型水族館「atoa(アトア)」(神戸市中央区)の「ELEMENTS(エレメンツ)」エリアが、7月11日にリニューアルオープンする。新たな生き物が仲間入りし、体験型展示も拡充された。
今年10月に開業5周年を迎える「atoa」。フードホールなども揃う複合施設「神戸ポートミュージアム」内にある水族館で、アクアリウムに舞台美術やデジタルアートを融合させた幻想的な世界観が、大人を中心に人気を集めている。今回の「エレメンツ」エリアのリニューアルは、5周年記念事業の一環として実施された。
■ドクター・フィッシュやデンキウナギ、新たに仲間入り霧が立ち込める樹海の森をイメージした「エレメンツ」に今回新たに迎え入れられたのは、ドクター・フィッシュの呼び名で知られる「ガラ・ルファ」と、獲物を捕まえるために最大600ボルトの電気を発する「バリイデンキウナギ」。
ドクター・フィッシュこと「ガラ・ルファ」が展示される中央の水槽では、実際に手を入れて魚たちと触れ合うことができる。水槽に手を入れるとすぐに魚たちが集まり、歯のない吸盤状の口で人の古い角質をついばむ様子がユニーク。人の手に魚が集まる非日常的な体験を通して、生き物と人間が共生していることを感じられる。
また、ガラ・ルファの水槽には、環境農業技術「アクアポニックス」が実装されており、同エリアで過ごす「ゾウガメ」の餌となる植物が栽培されている。
■ 餌やり体験や相性診断、参加型コンテンツが充実「バリイデンキウナギ」の展示コーナーでは、デンキウナギが電気を発する仕組みが解説されているほか、人間の微弱な生体電気とデンキウナギが発する電気を視覚化する「デンキウナギ的相性探索」という体験コンテンツも楽しめる。
首を横に曲げて収納する「ニシキマゲクビガメ」の餌やり体験も、新たな体験コンテンツとして登場する。エリア奥にあるガチャガチャで販売されている餌を購入し、ニシキマゲクビガメが過ごす水槽に餌を入れると、餌を食べる様子を観察できる。
■ 生き物の知恵を家電へ、「ネイチャーテクノロジー」展示生き物たちの形態、機能、能力などを模倣し、新しい技術開発やものづくりに活かす科学技術「バイオミメティクス技術」を体感できる展示「ネイチャーテクノロジー」コーナーも新登場。
このコーナーでは、同施設と共同研究をおこなう家電メーカー「シャープ」が、実際にバイオミメティクス技術を用いて生み出した製品や技術を9点展示している。例えば、同社の扇風機のファンには「アサギマダラ蝶」の羽の形状が模倣されているそうで、なめらかで自然な風を感じられるという。
生き物の生態や機能を知れるだけでなく、私たちが知らず知らずのうちに生き物から恩恵を受けていることを学べる貴重な展示となっている。夏休みの自由研究のヒントにもなりそうだ。
同施設の館長・中山寛美さんは、「これまでもアクアリウムとアートの融合を多くのお客様に楽しんでいただいています。これまでは大人が楽しめるイメージが強かったと思いますが、体験展示を多く配置したので、小さいお子さんや小学生などを連れたファミリーにも楽しんでいただけると思います。ぜひ来館していただけるとうれしいです」と話す。
「atoa」の営業時間は10時~19時(最終入場18時30分)。入場料は大人(中学生以上)2600円、小学生1500円、幼児(3歳以上)は大人1人につき1人無料、追加1人500円、3歳未満無料。
取材・文・写真/野村真帆
(Lmaga.jp)
