【きょうから】大阪で『豊臣兄弟!』展が開幕 2つの瓦や秀吉の書状…兄弟の絆を感じる品々に注目
仲野太賀主演で、豊臣秀吉の天下取りを支えた弟・豊臣秀長の生涯を描く、現在放送中の大河ドラマ『豊臣兄弟!』(NHK)。このドラマと連動した特別展示『NHK大河ドラマ特別展「豊臣兄弟!」』が、7月8日から「大阪歴史博物館 6階特別展示室」(大阪市中央区)で開催される。
教科書などで目にしてきた、秀吉&秀長に関する有名な資料を一挙に鑑賞できる貴重な機会だ。
■ 藤堂高虎ら「秀長家臣団」の展示が充実4~6月に名古屋で開催され、大阪のあとには東京でもおこなわれる企画展示。そのなかでも大阪は、藤堂高虎や桑山元晴などの”秀長家臣団”関連の展示が、3会場のなかでもっとも充実しているのが特徴だ。
秀長・秀吉の肖像画や直筆の書状、彼らが参加した合戦の屏風、秀長が所有した茶器など計150件を、時代ごとに順番に展示。また前期(7月8日~8月3日)と後期(8月5日~31日)では、一部展示内容が入れ替わる。
■ "兄弟瓦"や秀吉の書状…注目展示がずらり国宝や重要文化財ぞろいの品々の中でも、特にシンボル的な存在となっているのは、秀吉の居城・大坂城跡と、秀長の居城・郡山城跡で見つかった土瓦。同じ職人の手で作られた「兄弟瓦」の可能性が高く、別々の城で同じ瓦が使われるのは珍しいそうだ。
また、まもなくドラマにも登場する「備中高松城の戦い」で、秀吉が秀長に向けて、城の周囲の人たちに迷惑をかけないためのルールを記した書状も。近年はサイコパスな性格に描かれがちな秀吉が、実は“気遣いの人”だったことを感じさせる。
■ 名刀「南泉一文字」や荒木村重所有の茶碗もまた豊臣兄弟と直接関係する展示に加えて、同時代の茶器や能装束、芸術の域にまで磨き抜かれた刀剣など、豊臣時代の“文化度の高さ”を紹介するコーナーも。
秀吉の息子・秀頼が徳川家康に送った名刀「南泉一文字」(前期のみ)や、ドラマでも大きなインパクトを残した、荒木村重所有の茶碗などが展示されている。
特に8月19日~31日には、松永久秀が大和国安堵と引き換えに織田信長に献上した名器「付藻茄子」が登場するので要チェックだ。
■ 展示ラストの秀吉像、秀長像に注目そして展示の最後を飾るのは、外部への貸出はこれが初となる「大宮神社」(大阪市旭区)所蔵の秀吉像と、江戸時代に入ってから秀長本人を知る武将が作らせた「壷阪寺」(奈良県高市郡)所蔵の秀長像。
秀吉像は数ある秀吉像の中でも最大の大きさで、秀長像は仲野が以前奈良のトークイベントで「人間性が感じられて、学びがたくさんあった」と語った通り、秀長の穏やかな人柄が伝わってくるような逸品だ。
「聚楽第図屏風とか、大阪城の金箔瓦とか、豊臣時代を語るときに必ず出てくるものが並んでいます。肖像画や木像なども、ドラマの役者の人たちを思い起こしながら観ると、見方が変わるのでは。大河ドラマ同様に、この特別展も盛り上げていただきたいです」と、仁木宏館長は語る。
この展示を観れば、実際の豊臣ブラザーズの絆の強さをひしひし感じるとともに、今後の『豊臣兄弟!』の解像度が格段に上がることは間違いなしだ。
開館時間は午前9時30分~午後5時(入館は閉館の30分前まで)、毎週火曜休館(ただし、8月11日は開館)。入場料は大人2,000円、高校・大学生1,000円、中学生以下と障がい者は無料。
取材・文/吉永美和子 写真/Lmaga.jp編集部
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