ミャクミャクも真剣に制作を応援…構想3年540トンの巨大な「万博レガシーアート」ネスタリゾート神戸にドドンと完成
『大阪・関西万博』を支えながら、今まで目にすることがなかった総重量540トンの「縁の下の力持ち」が、全長150メートルの巨大なアート作品に生まれ変わる…そんなプロジェクトのお披露目式典が5月26日「ネスタリゾート神戸」(兵庫県三木市)で開催。公式マスコットキャラクター・ミャクミャクも見守る中、最後のペイントが施され、完成の時を迎えた。
空を飛ぶようなジップライン「スカイ・イーグル」や屋外プールなど、大自然の中のアウトドア体験が人気の「ネスタリゾート神戸」。
同施設の10周年記念プロジェクトのひとつとして、今回お披露目となったのが、『大阪・関西万博』「ルクセンブルク・パビリオン」の建物を支えた「基礎コンクリートブロック」を譲り受けて制作したアート作品『万博レガシーウォール「ザ・ループ」』だ。
万博会期終了後もすべての部材を日本国内で再利用できるよう、当初から構想・設計された同パビリオンだが、この「基礎コンクリートブロック」の引受先は、非常に難航。担当者も「さすがに基礎部分は難しいのか…」とあきらめかけたと言う。そんな中、環境問題に真剣に取り組むルクセンブルクの情熱が、田中社長の心を動かし、本プロジェクト実現につながった。
◆ 「完成披露式典」を大いに盛り上げたミャクミャク今回の式典には、ネスタリゾート神戸・田中淳社長、ダニエル・ザール大阪・関西万博ルクセンブルクパビリオン館長、仲田一彦兵庫県三木市長、ミューラルアーティストKAC氏が登壇。さらに、公式マスコットキャラクター・ミャクミャクがスペシャルゲストとして登場した。一般非公開で開催されたこの式典の様子を写真でご覧いただこう。
◆ ブロック220個を再利用した超大作完成「ミューラルアート」とは?今回の作品を制作したのは、「くら寿司・新世界通天閣店」や、「神港学園高等学校」(神戸)のadidas阿部一二三選手の壁画制作などを手掛けてきた兵庫県在住のミューラルアーティスト・KAC氏。人気ロックバンド・King Gnuのドームツアー公式グッズデザインなども担当したこともある注目アーティストだ。
ちなみに「ミューラルアート」とは大規模な壁画作品のことで、万博会場内でも日本人アーティストたちが手掛けた複数の「ミューラルアート」が会場を彩り、フォトスポットとしても人気を博した。今回のKAC氏の作品も同様に、間近に見て、触れて、楽しむことができるようになっている。
KAC氏は「万博開催中は日の目を見ず地下にあったコンクリートが、地上に出てくる。その塊に描くというオファーをもらい『めっちゃ、やりたい!』ってなりました。はじめは7メートルだけ描くという話でしたが、『描けるなら全部描きたい』と、150メートル全てを描くことに。制作期間の2週間は車に寝泊まりしながら、力の限り描き続けました」と制作の裏側を話す。
◆ 全長150メートルに描かれたものは?中にはルクセンブルク&三木の名物もKAC氏が150メートルの長い作品に描いたのは、さまざまな要素。印象的な「目玉」や、「ルクセンブルク・パビリオン」のロゴ、ネスタリゾート神戸のバギーなど各アトラクションほか。
仲田市長は「長い歴史のある三木刃物が描かれていることにも感謝したい」と話し、ルクセンブルクからこの日のために駆けつけたダニエル館長も「19世紀当時の万博でも成功をおさめた、ルクセンブルクにとって特別な存在であるバラをうれしく思っている」と笑顔を見せる。
続けてダニエル館長は「今日このアートのサイズを見てとても驚いた。捨てられたかもしれないコンクリートがこうしてアートとなって救われたのは非常に喜ばしい。2027年に外交関係樹立100周年となる日本とルクセンブルク両国の交流のシンボルになれば」と語っていた。
『万博レガシーウォール「ザ・ループ」』は、「ネスタリゾート神戸」内「第2駐車場」で見学が可能。詳細は公式サイト等で確認を。
取材・文・撮影/Lmaga.jp編集部
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