4月27日開業「奈良監獄ミュージアム」お披露目、佐藤卓氏「自由について考えるきっかけに」
「星野リゾート」(代表:星野佳路)による国の重要文化財「旧奈良監獄(旧奈良刑務所)」を活用した日帰り施設「奈良監獄ミュージアム by 星野リゾート」が4月27日に開館する。それに先駆けて20日、メディア向けの内覧会がおこなわれ、その全貌が披露された。
今年6月に開業予定のラグジュアリーホテル「星のや奈良監獄」に先駆け、同じ敷地内にオープンする「奈良監獄ミュージアム」。歴史的建造物の保存と継承するとともに、新たな奈良のアイコンを目指すべくミュージアムとして一般に開かれる。
「美しき監獄からの問いかけ」をコンセプトにする同ミュージアム。監修をおこなったのは、有名企業のコーポレートアイデンティティや、NHK Eテレ『デザインあ』などを手掛けるアートディレクター・佐藤卓氏と、世界の美術館の常設展示デザインを手掛けるアドリアン・ガルデール氏だ。
展示では、奈良監獄の歴史をはじめ、明治五大監獄の模型、建築物としての奈良監獄を知ることができる展示のほか、刑務所での暮らしをひも解く内容や、現代アーティストが手掛けた「監獄とアート」など、多様な内容を通して非日常的な場所である監獄に触れることができる。展示を見た人たちに「自由とは何か」を問いかけ、心を揺さぶる内容となっている。
ミュージアムについて、オープニングセレモニーに登壇した佐藤卓氏は、「初めてここに来たときは、『こんなにすごい建造物がこんなに素晴らしい状態で残っているなんて奇跡だ』と思いました。でもお話をいただいた当初は、ミュージアムとしてどうすれば良いか分からなかったですね」と、約4年前のプロジェクト発足時を振りかえった。
そして、「私は『デザインの解剖』というものを長年おこなってきました。その手法をこのミュージアムでも使って、表現しています。特にその痕跡はB棟に見られると思います」と展示についても説明。
最後に「展示を通して、塀の中で起きていることを、みなさんの普段の生活に照らし合わせることがあると思います。当たり前の価値を考え直し、『自由とは?』という大きく深いテーマを考えるきっかけになれば」と、ミュージアムへの思いを語った。
「奈良監獄ミュージアム」は4月27日開館。料金は大人2500円から。公式サイトでの事前予約を推奨している。営業時間は9時~17時(最終入館16時30分)。直通バスで「奈良監獄ミュージアム前」下車、徒歩約1分。
取材・文・写真/野村真帆
(Lmaga.jp)
