映画「国宝」大ヒット 梨園出身でない主人公に思い馳せ…愛之助「一回門を叩いて」

『ルパン三世』を歌舞伎化した新作歌舞伎『流白浪燦星(るぱんさんせい)』初関西公演に向け、初演に引きつづき流白浪燦星(ルパン三世)を演じる片岡愛之助が、京都市内で会見を実施。現在ヒット中の映画『国宝』と重ねて、自分と同じように新しい血が歌舞伎界に入ることの期待を語る場面もあった。

■ 会見前日、伯父・片岡我當の逝去発表「本当に恵まれた環境に」市川團十郎をはじめ、本業の歌舞伎俳優からも絶賛の声が多い、現在大ヒット中の映画『国宝』。愛之助も鑑賞したといい、「すばらしかったです。吉沢(亮)君も(横浜)流星君もがんばってらっしゃって、1年半であそこまでできるって本当にすばらしい。ものすごい稽古を積まれたと思います」と称賛した。

また吉沢が演じた主人公・喜久雄と同じく、愛之助自身も一般の家庭出身。子役時代に人間国宝・片岡仁左衛門の兄・片岡秀太郎に見出され、その後に養子となり、着実に実力と人気を高めて、主役を射止めるまでの存在となった。ちょうどこの会見の日の前日には、父や仁左衛門と並んで彼を指導してきた伯父・片岡我當の逝去が発表されたばかりだった。

「小さい頃からお世話になっておりましたし、たくさんのことを教えていただきました。『ここ、どうすればいいんだろう?』と思ったらお電話をして、逆に励まされたりして、すごい方だったと思います」と思い出を語り、「我當と仁左衛門はキャラクターが違うので、梅王丸をするなら我當、(源)義賢をするなら仁左衛門という風に見てくださった。僕は本当に恵まれた環境にいたんだなと、改めて思いました」と、感謝の言葉も送っていた。

■ 「人生は一度きり、一回門を叩いてみてください」「外から歌舞伎を目指す人は、愛之助さんを目標にする方も多いのでは」という記者の声に「いやいや…」と、照れたように応えていた愛之助。とはいえ、『国宝』や『流白浪燦星』に刺激されて歌舞伎役者に興味を持つかもしれない若者に向けては、こんなメッセージを。

「歌舞伎役者になりたいなと思ったら、一回門を叩いてみてください。人生は一度きりなので、やりたいことはやった方がいいし、やらなかったら『あのときやっていたら…』というのが一生つづくので。研修所もございますし、特に上方(関西)の役者は少のうございますので、なっていただけたらありがたいです」と呼びかけた。

『流白浪燦星(るぱんさんせい)』は、ルパン三世とその仲間たちが安土室山時代にいたら…という設定で、流白浪と五右衛門があるお宝をめぐって対決する姿を、歌舞伎ならではの手法と音楽をたっぷり使って痛快に見せていく。2023年に東京で上演されて高く評価された作品を、ブラッシュアップして再演する。

愛之助と右近のほかには、市川笑三郎(次元大介)、市川笑也(峰不二子)、市川中車(銭形刑部/銭形警部)などが出演。公演は9月2日~26日に「南座」(京都市東山区)にて(一部貸切公演あり)。チケットは1等席1万5500円、2等席8500円、3等席5500円、特別席1万6500円で、8月9日から発売開始。

取材・文・写真/吉永美和子(一部提供)

(Lmaga.jp)

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