若手スターの台頭、歌合戦での新旧歌姫対決...朝ドラ『ブギウギ』第25週振りかえり(3月23日)・ズキズキするわ

「ブギの女王」と呼ばれるスター歌手として、戦後の日本をブギのリズムで明るく照らすヒロインの波瀾万丈な半生を描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。3月16日の放送では、「ズキズキするわ」と題する第25週(3月18日~22日放送)を振りかえる。

■ 新たなスターの台頭、一方でブギブームは下火にヒロイン・スズ子(趣里)の代表曲『東京ブギウギ』のヒットから9年が経った1956年(昭和31年)。ブギのブームも下火になりつつあり、世間では新進気鋭の若手歌手・水城アユミ(吉柳咲良)が新たなスターとして台頭してきていた。

ある日、丸の内テレビに呼ばれたスズ子は、プロデューサーの代々木勇(遠山俊也)から大みそかに放送される歌番組「オールスター男女歌合戦」への出演を依頼される。しかし、トリを飾るのはスズ子だが、その直前に話題の新人歌手である水城アユミに歌わせたいという話だった。

その後、スズ子は局内で懐かしい人物とばったり再会する。それは、かつてスズ子が所属していたUSK(梅田少女歌劇団)のピアノ伴奏者で、スズ子の憧れの先輩・大和礼子(蒼井優)の夫であった股野義夫(森永悠希)だった。今は礼子の忘れ形見である娘のマネージャーをしているという股野だったが、その娘が水城アユミであった。

■『ラッパと娘』を歌わせてほしい! アユミからの直談判ある日、かつて誘拐未遂事件を犯した小田島(水澤紳吾)が、スズ子の家に改めて詫びの挨拶に現れる。しばらく東京を離れて庭師の見習いをしていたという小田島だが、息子の一(読み:はじめ/井上一輝)の希望もあり、東京に戻って仕事を探しているという。すっかり反省した小田島の様子に、「この世は義理と人情だ」と言うスズ子は、小田島を家事手伝いとして雇うことにする。

一方、年末の歌合戦では、スズ子は若手の有望株である水城との新旧対決に挑むことになる。しばらくして、スズ子はアユミから「スズ子の楽曲『ラッパと娘』を歌合戦で歌わせてほしい」と懇願される。スズ子を尊敬し、『ラッパと娘』が大好きな曲だと堂々と語るアユミに、圧倒されたスズ子は「作曲した羽鳥に相談する」と言って席を立つ。

スズ子は、自身の曲である『ラッパと娘』をアユミが歌うことで、世間で比べられることに恐れを感じていた。返答に困ってしまい結論を出せずにいたスズ子だが、アユミがスズ子へ直談判したことが雑誌の記事にまでなってしまい、スズ子は相談のために羽鳥家を訪れる。

■ 歌合戦での新旧対決に挑むか、逃げるか羽鳥に事の次第を話すスズ子が、「羽鳥が良ければアユミに歌わせてもいいと思っている」と告げると、羽鳥の表情は一変する。羽鳥は「君が歌ってこそ、あの歌は完成しているんだ。もっと大切にしてほしいね」と言い、そんな大事なことを軽く言わないでほしいとスズ子に厳しい言葉を投げかける。

スズ子は羽鳥に謝ると、そのまま羽鳥家を後にする。そんな羽鳥に対して、妻・麻里(市川実和子)はスズ子に対する言動をらしくないと指摘しながらも、夫もまた、時代の移り変わりにいらだちを感じているのではないかと感じていた。一方、スズ子はライバルであり同志でもある歌手・りつ子にも相談する。りつ子から、以前のスズ子ならアユミと並んで歌うことにワクワクしていたはずだとハッパをかけられ、スズ子は目の覚めるような気持ちになる。

りつ子の言葉に刺激されたスズ子が帰宅すると、娘の愛子(このか)が、友達との徒競走に勝てる見込みがないので明日の学校を休みたいと落ち込んでいた。スズ子は自身の状況を重ねながら娘に助言する。スズ子もアユミとの共演から逃げたいと思っていたが今は逆に楽しみだと感じ始めていること、そして、逃げるかどうかは自分で結論を出すようにと伝えるのだった。

■ 迎えた大みそか、スズ子は華々しくトリを飾る自分の心境を伝えに再び羽鳥のもとを訪ねたスズ子は、アユミが『ラッパと娘』をどう歌うのか考えるうちに同じ舞台で並んで歌うことが楽しみになってきたと話し、アユミに曲を歌わせてほしいと願い出る。そして、自分は娘の愛子のために『ヘイヘイブギー』を歌いたいと申し出る。そんなスズ子の様子に、羽鳥は「スズ子の好きにすればいい、なんだか少しワクワクしてきた」と微笑む。勝負に勝っても負けても、スズ子はアユミと歌合戦で対決すること自体が楽しみで仕方がなくなっていた。

そして迎えた大みそかの夜、いよいよ「オールスター男女歌合戦」の幕が上がる。羽鳥はテレビの前で、娘の愛子は客席でスズ子を見守るなか、歌姫二人の新旧対決が始まる。颯爽と踊り出して『ラッパと娘』を披露するアユミ。そして、スズ子は大歓声のなかで『ヘイヘイブギー』で華々しくトリを飾る。舞台袖では、スズ子の圧巻のステージを食い入るようにアユミが見つめるのだった・・・。

本作は、『東京ブギウギ』など数々の名曲で一世を風靡した歌手・笠置シヅ子さんをモデルに描かれる物語。歌や踊りを心から愛するヒロインが、戦争や最愛の人との別れを乗り越えて、昭和を代表するスターとなって激動の時代を生き抜いていく。

(Lmaga.jp)

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