神戸のデパートで新たなチャレンジ、図書館で新たな客層を

百貨店「大丸須磨店」(神戸市須磨区)が3月24日、「神戸市立名谷図書館」をオープン。新たな集客の要として話題を呼んでいる。

今春、開業40周年記念としてリニューアルした同店4階に登場したのは、約1300平米もある図書館。木材と観葉植物でナチュラルな空間を演出し、ガラスの壁面がデパートと図書館のそれぞれの活気を伝え合う。

「特に学生や家族連れの来店が増加しました。食品との買いまわりも見られ、お惣菜や和洋菓子売り場の賑わいにも繋がっております」と百貨店の広報担当者は話す。

一般書・雑誌コーナーを設け、児童書コーナーには、個室感覚で使える「親子で使えるおはなしの部屋」や、マット敷きの「寝ころびスペース」などを設け、親子でゆっくり過ごせる場に。また、新聞コーナーやキッズコーナーは休館日も開放され、飲食も可能となっている。

「最近は、図書館や書店の多目的施設化・他施設との融合がトレンドになりつつあります。この図書館も百貨店内に開館することで相乗効果を発揮することが期待されます。今後、この手法の応用や適用が神戸市内や全国の商業施設のリニューアル策としておこなわれるかもしれません」と同館の館長。

長テーブル席や個人ブース席、カウンター席、1人がけのソファなど、さまざまなタイプの138席がそろい、神戸市立の図書館としては初めての予約システムを導入。当日、館内の専用端末から、個人ブース席、パソコン使用席、カウンター席、グループ学習室の計44席の予約が可能で、1日最大180分まで使用することができる。

現在は、一般書・雑誌コーナーに約3.5万冊、児童書コーナーに約1.5万冊がそろい、7万冊の蔵書を目指すという。開館時間は朝10~夜8時(日祝は~夕方6時)。

取材・文/いなだみほ

(Lmaga.jp)

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