小沢健二、待望のツアーは36人編成のファンク交響楽

岡崎京子原作の映画『リバーズ・エッジ』(公開中)の主題歌を手がけた「オザケン」こと、シンガーソングライターの小沢健二が、全国ツアー『春の空気に虹をかけ』を開催。関西では4月29日に「大阪城ホール」(大阪市中央区)でおこなわれる。

1990年代、フリッパーズギターのメンバーとしてオリーブ少女から音楽マニアまでを熱狂させた後、ソロ活動を開始し、『LIFE』など3枚のアルバムをリリース。美しく研ぎ澄まされた日本語のフレーズをポップで耳なじみの良いメロディにのせて歌う、唯一無二の歌世界でシーンに衝撃を与えた彼。なかでもスチャダラパーとのコラボレーション曲『今夜はブギー・バック』は「渋谷系」と呼ばれる90年代末の日本のある種の若者たちの空気を象徴するナンバーして社会現象を巻き起こし、その後もさまざまなアーティストにカバーされるなど、時空を超えたポップアンセムとして現在まで愛され続けている。

1998年には国内での音楽活動を休止して渡米。しばしの沈黙を経て、2002年に発表したニューヨーク録音アルバム『Eclectic』ではR&BやAORに傾倒した音作りで注目を集め、2006年の『Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学』ではエレクトロニカなアプローチを披露。2010年には約13年ぶりとなる国内ライブツアーで全国を巡り、2012年には「東京オペラシティ」にて12夜にわたるコンサートを開催。2016年には新曲満載の全国ツアーをおこなうなど、ついに完全復帰を果たした。

そして昨年、実に19年ぶりとなるシングル『流動体について』をリリース。夏にはフジロックに出演。9月には、SEKAI NO OWARIとのコラボ曲をリリース。テレビの歌番組やバラエティに次々に出演し、芸能人に笑顔をふりまくなど、もはや躁状態!? といえる露出が続いている。古くからのファンのなかには、そんな姿に違和感を抱く人もいるかもしれないが、はるか異国でエコロジー・社会活動に没頭していた頃に比べると、日本の音楽シーンの最前線で活躍する現在の姿は、奇跡にも近いうれしいことに他ならない。

そして2018年、小沢の盟友・岡崎京子のコミックの実写化映画『リバーズ・エッジ』の主題歌として書き下ろしたニューシングル『アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)』も発売され、空前絶後の盛り上がりを見せるなか、待望のツアー開催が発表された。今回はなんと36人編成のファンク交響曲スタイルになるそうで、いまだかつてないアッパーモードにある彼が果たしてどんなステージを見せてくれるのか? 20年来のファンはもちろん、最近の露出で初めて知ったという若者も乞うご期待だ。チケットの一般発売は3月17日から(7日まで先行予約受付中)。

文/井口啓子

(Lmaga.jp)

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