川越東「雪辱の夏」浦学に5度目の正直
「高校野球・埼玉大会組み合わせ抽選会」(23日)
初の甲子園を目指す川越東が初戦の2回戦で県川越と対戦。主将の大南和優外野手(3年)は、県大会と関東大会の決勝で4連敗している王者・浦和学院を破って優勝することを誓った。茨城では、2季連続の甲子園出場がかかる常総学院が、2回戦で太田一-日立北の勝者との初戦に臨む。すでに組み合わせが決まっていた東・西東京大会は、都高野連から日時と会場が発表された。
今度こそ、壁を打ち破る。「リベンジをしたい思いは、他のどのチームよりもある。浦学さんを決勝で倒して甲子園に行くのが最高のシチュエーション」。川越東の主将・大南は、熱い思いを吐き出した。
県決勝では昨秋が5-8、今春が4-11、そして、春の関東大会決勝も2-4で敗れた。さらには、2年前の夏の決勝でも1-16と完敗。王者を倒さぬ限り、初の聖地は見えてこない。
それでも「関東大会では点差が縮まった」と、手応えはある。春は打線が好調だったが、本来は少ない安打で得点を奪うスタイル。走塁や戦術、細かな守備のポジショニングなど、就任3年目の渡辺努監督が掲げる「考える野球」が、奥深くまで浸透してきた。1年時から活躍するエース左腕・高橋佑樹投手(3年)を中心に、試合巧者ぶりは際立つ。
2年前の決勝をスタンドで応援していた大南は「浦学さんには、ガップリ四つでやっても及ばない。いかに駆け引きや細かいところで対決していくかを考えてやってきた」と明かした。集大成、そしてリベンジの夏。“5度目の正直”を果たす時が来た。