瀬戸内、夏連覇へ七回コールド発進

 「高校野球・広島大会1回戦、瀬戸内7-0上下」(14日、みよし運動公園)

 1回戦14試合が行われた。昨夏覇者の瀬戸内は、上下に七回コールド勝ちした。4月に長谷川義法監督(45)が就任。意識改革を行い、選手は自らの課題克服へ向け、汗を流してきた。好発進した新生・瀬戸内が連覇へ、突き進む。

 母校の指揮官となり、初めて校歌を聞いた。夏連覇へ向け、初戦を七回コールド発進。長谷川監督は「感慨深い。初戦の緊張感の中で選手が頑張ってくれた」と白い歯をこぼした。

 初回に3点を先制。3‐0の二回には、主将の岩城祥太内野手(3年)の左前適時打などで2得点し、リードを広げた。6‐0の七回に1点を追加。試合を決めた。

 4月、昨夏王者の監督に就任。最初に、選手に自主性を求めた。「苦手なことは何かを考えさせた」。これまでの“課題練習”では、好きなことだけに打ち込んできた選手たち。自らの課題に目を向けさせ、その克服に取り組ませた。岩城主将は「(2年の)北吉に助言を受け、打撃練習した。体が前に突っ込まないように意識した」。学年にはとらわれない。うまく、そして強くなるために汗を流させた。

 「今までやってきたことを泥くさくやるだけ」と力を込めた指揮官。自然体で連覇へ向け、着実に歩を進める。

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