尾道商 1年生大会以来の頂点で聖地へ

 全国高校野球選手権広島大会(7月11日開幕)で、尾道商が1958年以来、56年ぶりの甲子園出場に挑む。ナインの体格は決して大柄ではないが、春の県大会ではベスト8に入り、夏のシード権を獲得した。西川航平主将(3年)を中心とした機動力とつなぎを意識した攻撃で、平成に入って初となる甲子園出場に向けて一体感を高めている。

 昨秋は広陵、今春は如水館に大差で負けた。花坪研監督(33)は「精神的な弱さがある。相手が強豪校だとどうしても萎縮してしまう」と振り返った。精神面克服のため、今年は県外の強豪校と練習試合を積んできた。

 2年前、一年生大会で優勝した。現在、そのメンバーの多くがレギュラーに名を連ねる。西川主将は「1年生の時は優勝できてうれしかったですけど、自分のことで精いっぱい。何度も挫折を味わってきて同じ失敗をしないように心掛けてきた」という。

 西川主将はグラウンド内を率先して走り、鼓舞する声を意識的に出して雰囲気を高めるように努めた。指揮官は「プレーにおいても中心的な存在。私の意図することをくみ取って指示できる」と、全幅の信頼を置く。

 OBも力を貸す。カープにも在籍した元プロ野球選手の小川邦和氏(67)が、臨時コーチとして来校。指揮官は「レベルアップにつながる。生徒も教えていただいたことを意識した練習をしている」と、多角的な練習で力を付けてきた。

 「一戦一戦大切に戦っていきます」と、静かな闘志を燃やす花坪監督。2年前に広島を制した3年生は、最後の夏で再び頂点を目指す。

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