原田監督“平安愛”で22年目涙の頂点

 「選抜高校野球・決勝、龍谷大平安6‐2履正社」(2日、甲子園)

 筋骨隆々の指揮官の体が3度宙を舞った。93年の就任から22年目。頂点にたどりついた龍谷大平安(京都)の原田英彦監督(53)は「長かった。夢みたいです」と目を潤ませた。

 川口知哉(元オリックス)を擁して97年夏に準優勝したが、その後は甲子園で不振が続いた。昨春は早実に2‐4で初戦(2回戦)敗退。試合後、ネット裏のファンから「お前には無理や~」とヤジられ「すごく悔しかった」。屈辱をバネに、「手応えがあった」という今年のチームを鍛え上げ、「日本一になれ」と言い続けてきた。

 小学校のころから名門野球部にあこがれ、練習見学のためにグラウンドに日参していた。その衰えぬ“平安愛”が指導の根本だ。筋力トレーニングが趣味で「腹筋なら自分に勝てる選手はいない」と豪語。その分厚い胸板で、日本一の教え子たちを抱きしめていた。

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