横浜・渡辺監督“孫との夏”終戦…

 「全国高校野球・3回戦、前橋育英7-1横浜」(18日、甲子園)

 夏は初出場の前橋育英が春夏計5度の優勝を誇る横浜に快勝し、8強入りを果たした。横浜は08年以来5年ぶりの準々決勝進出を逃した。

 “祖父孫鷹”で聖地に立った初めての夏が終わった。横浜・渡辺元智監督(68)は「感傷に浸るわけにはいかないが、あれがいたから健康に注意してやってこられた面はある」と振り返った。

 孫の渡辺佳明内野手(2年)は、右肘疲労骨折の痛みをおして懸命のプレーを見せた。初回は素早いバント処理で二走を三塁寸前アウトに。六回には遊ゴロで一塁に頭から滑り込んだ。七回に交代し、結局2試合ノーヒット。前夜に祖父から「甲子園を楽しめ」とメールをもらった佳明は「監督に優勝をプレゼントしたかった。この悔しさを心に置いて、来年は優勝したい」と悔しがった。

 スタメン8人が2年生。聖地の経験は財産になる。渡辺監督は「本当はゆっくりしたいけど、もう1回、たたき直してやってみたいと思う」と、新チームに目を向けた。また一緒に、全国制覇という頂に挑む。

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