龍谷大平安3連覇へ…エース福岡が成長

 第95回全国高等学校野球選手権記念京都、広島、高知大会の組み合わせが29日、決まった。京都大会はセンバツ出場の龍谷大平安が3連覇を目指す。初戦は昨秋京都大会16強でセンバツ21世紀枠近畿地区推薦校に選ばれた堀川と対戦。

 不完全燃焼だった春の悔しさは、夏の聖地で晴らす。龍谷大平安ナインは3季連続甲子園を目指し、レベルアップを図っている。柱はエース・福岡拓弥投手(3年)だ。

 センバツ2回戦の早実戦は、六回まで無安打に抑えていたが七回、先頭打者に四球を与え、2連打と振り逃げで同点。さらに2死満塁から2点打を浴びて敗れた。

 「1球の大切さを学んだ。試合の流れが読めていなかったし、七回の四球の後で切り替えることができなかった」と心理的な未熟さを感じた。春季大会は、不調の有田浩之外野手(3年)に代わり主将の大役を担った。エースとしても精神的に成長。技術面ではチェンジアップに磨きをかけた。「ひっかけさせて内野ゴロに打ち取る」と、幅を広げている。

 夏の大会直前に主将に返り咲いた有田は、4月に右肩を痛めて約1カ月間、打撃練習しかできなかった。焦らず治療に専念し、先月末から試合に復帰。原田英彦監督(53)の指導で、前に突っ込みがちなフォームの修正にも取り組んだ。高校通算17本塁打と、本番へ向け調子も上がっている。「4番が打たなければ、打線も乗っていかない」と、主砲として、主将としての自覚が一層強くなっている。

 夏へ向け、福岡は「打力は上がってきた。2番手投手の安定感が課題」と話す。目標はもちろん「夏の京都3連覇」。先輩たちから受け継いだ伝統を、新しい歴史に変える。

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