丸亀、3度目の正直で13年ぶり聖地へ

 香川大会決勝で2年連続敗れた丸亀が「今年こそ」の思いを胸に、2000年夏以来13年ぶりの甲子園出場へ燃えている。2‐3で惜敗した昨年の悔しさを知る車谷康太主将(3年)や池内健人外野手(3年)が引っ張る打線は、つなぐ意識が徹底され、勝負どころでの集中打が持ち味。エース左腕・宮崎耕大(3年)も変化球の種類を増やすなど成長した。県内有数の進学校でもある強豪は“3度目の正直”へ闘志満々だ。

 2年連続ではね返された壁を越えるために、厳しい練習を続けてきた。丸亀ナインに充満する“今年こそ”の強い思い。「チームは自立してきた。足りなかったものが何なのか自分たちで考え、練習してきた」。黙々と課題克服に取り組む選手たちの姿に、山本雄一郎監督は目を細めた。

 一昨年の決勝は松本竜(現巨人)擁する英明に0‐8で完敗。香川西と対戦した昨年決勝は、九回に2死一、二塁と逆転のチャンスをつくったが、1番・車谷がフルカウントから見逃し三振。あと一歩で聖地切符を逃した。

 その最後の打者・車谷が今年は主将を務める。誰より悔しさを味わったリードオフマンは、妥協しない練習姿勢でナインを引っ張ってきた。

 「最後は内角の球に手が出なかった。あの球を打てるように1年間練習してきた」。何が足りなかったのかを考え続け、あいさつやゴミ拾いなど私生活面も「きっちりやる」ことを継続してきた。

 昨年の決勝は「8番・左翼」で無安打に終わった池内が、今年は4番に座る。「昨年の決勝は打線が打てなかった。今年は投手を助けたい」。腰の回転を意識したスイングに取り組み、長打力を増して夏を迎える。

 2年前は強力打線で勝ち上がり、昨年はエース・山口を中心とした守りの野球で決勝に駒を進めた。「今年のチームはその中間。これといった強みはないが、バランスがいい」と山本監督。

 粘り強さを身上に雪辱を狙う夏。「優勝したい、甲子園に行きたいという気持ちは、どのチームよりも強い」。車谷主将は言葉に力を込めた。

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