ケイバ熱盛ブログ「大金持ちの宴」(7月11日)

 

 数十円値上がったカップヌードルを泣く泣くすすりながら、初日のセレクトセールをテレビで眺めていた長崎です。おこんばんわ。毎年のことながら、億の金が飛び交うシーンを見ていると金銭感覚が狂いますね。でも、ねたむ気持ちは毛頭ございませぬ。こういうお金持ちたちが経済を回してくれるのです。感謝せねば。

 セール会場の横には毎年、名だたる高級車の販売ブースが設置してあります。オーナーさんが馬を落札した“お釣り”で買うわけですね。本当に我々とは住む世界が違います。

 そうそう、現地で取材にあたっている刀根特派員がこんなシーンを目撃したそうです。ある馬主が居並ぶスポーツカーをじっと見つめていると、傍らにいた有名調教師がこうささやきました。

 

 

 「それ、絶対走るから買った方がいいですよ」

 

 

 初日の落札額トップは4億5000万円(税抜き)。モーリス産駒の「モシーン21」でした。ディープやキンカメの子がいなくなり、ハーツクライも今年が最後。資金の行き先がモーリスやエピファネイア、ドゥラメンテあたりに向いたのでしょう。それでもモーリス産駒の4億超えには驚きましたが、豪州ではヒトツやマズといったG1馬を輩出。特にヒトツは2~3歳時に1600~2500mのG1を3連勝していることから、父の晩成やらマイルまでといったイメージを払しょく。世界的に評価が上がっているようです。

 大枚はたいて買った馬が、果たして値段に見合った活躍をしてくれるかどうか。高馬は走らないという意見は根強いわけですが、“ダノン”の冠でおなじみの(株)ダノックス・野田順弘会長が昔、セレクトの会場でおっしゃっていました。

 「ロマンですからね。高い馬を買うリスクはあるけど、リターンが楽しみなんです」

 このぐらい、どっしりとしたスタンスだからこそ金持ちになれるわけですな。

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