ケイバ熱盛ブログ「遺伝子レベルで」(4月2日)

 こんにちは、栗東・山本です。みなさま気付いておりますでしょうか。今年に入って当ブログで取り上げた馬、騎手がすぐに結果を残していることに。

 1月7日「大ジョッキ」で書いたタマモダイジョッキはデビュー戦をV。同10日「新成人の誓い」で団野騎手を取り上げると、翌週に重賞初制覇。2月27日「好調騎手に乗る」のランスオブアース、3月27日「頭痛が痛い」のモズマゾクも人気薄で勝利。いつかこのブログが“トレセンの縁起物”になったり…しませんね。

 さて、われわれ記者は主に木曜にジョッキーを取材させていただいているんですが、毎週個人的に話を伺っているのが藤懸騎手。“馬をつくること”に重きを置いて追い切りをつけているのが好きで、ジャッジもなかなかに鋭いんです。

 今週もいつも通り想定馬を見ながら話を聞いていると、ひとつ気付いたことが。というよりも、前々から思っていたのが確信に変わったというか…。

 藤懸騎手、なぜか最近マジェスティックウォリアー産駒とのコンビが多いんです。実際、今週も4頭中2頭が同産駒。そんな話をしていると、「この間なんて、土日で乗った6頭中3頭がマジェスティックウォリアー産駒でしたよ」なんて笑っていました。ちなみにその週の6頭中4頭がブリンカー着用の難しい馬。普段から調教にまたがり、癖をつかんでいる藤懸騎手に期待してのものでしょう。

 能力はあるが、気持ちが阻害する馬。マジェスティックウォリアー産駒だけではなく、米国血統には砂をかぶるのをとにかく嫌がったり、もまれ弱かったりする馬が多い印象です。先週のマーチSでタピット産駒の1番人気(1・4倍)アメリカンシードが馬群に包まれてなすすべなく14着に負けたのは記憶に新しいですね。

 なぜ米国血統に多い?その疑問を、研究熱心な藤懸騎手がこう解説してくれました。

 「向こう(アメリカ)の競馬はテン良し、中良し、しまい良し。こっちとは違いますからね。勝ち馬の勝負服が汚れていない。そういう馬が種牡馬になりますし、そういう血統は遺伝子レベルで砂をかぶったことがないんだと思います」。

 確かにアメリカの競馬はスピードで押し切る競馬が主流で、種牡馬となる馬は現役時代にもまれる経験をしていない。競走能力だけではなくそういった部分も子に伝え、それが特徴として表れているんでしょう。

 ちなみに今週、藤懸騎手が騎乗するマジェスティックウォリアー産駒で、土曜阪神3Rのマックスウォリアーは大外枠。前述の特性を考えれば、間違いなくプラスに働くはずです。

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