「これを外したら飛び降ります!」若かりし頃の弥永明郎TMの『逸話』を紹介

 予想があまり当たらない記者との烙印(らくいん)を押されつつある(?)ためか、最近はイベントや放送媒体への出演依頼が少なくなった(※7月8日には2年ぶりに、福島競馬場での予想検討会に出演します)。ただ、そんなワタクシでも以前はメジャーなラジオ番組で解説をしておりました。本日は昔のレース放送の話を-。

 もう20年以上前に初出演した時のことだ。実況担当は当時でもベテランで、超有名な女性アナウンサー。そのお方が「緊張しないでやってくださいね。ただし、ひとつ言っておくことがあります」と注文してきた。

 「リスナーは当然のことながら、画面はない状態で聴いているので、接戦になった場合は勝ち馬を絶対に断定しないでください」

 「そりゃ~、そうですね。気をつけます」と返答して、記念すべき解説初レースがスタート。それが何と!ゴール前で首の上げ下げとなる競馬になった。するとそのアナウンサーさん、いきなり「玉川さん、どちらが勝ちましたかね?」だと。「僕は外(の馬)だと思いますが、JRAの発表を待ちましょう」と冷静に対処したのだが、心のなかでは「お~い、さっきの話は何だったんだ!」とさすがに思ってしまった。

 当時はインターネットが世の中に普及して間がなく、情報量も少ないため、パドック解説は特に大変だった。今でこそ、グリーンチャンネルなどで解説している記者は、ネットで検索して近走を見直してから臨んでいる。ただひと昔前は、もちろん全員ではないものの、思い起こせば笑ってしまう方々がいたものだ。

 S元記者は、アナウンサーに「どの馬が一番良く見えますか?」と聞かれて「○○です!」と力強く答えたところ、その馬はパドックに不在で「○○は取り消しましたけど…」と言われる始末。すると「出ていたら一番良かったんです」と、とっさに訳の分からない解説をしておりました。

 また、Y元記者は同じように「よく見えるのは?」と質問され、「そうですね!向正面の富士山です」と本気で返答していたことも思い出される。”古き良き時代”と言えばそれまでながら、現在の解説者ならまず一発でアウト!です。全体的にはひどい解説が多々あったことは否めませんかね…。

 最後に、長年にわたり馬サブローのエースを務める弥永記者の、若き頃の逸話(本人から聞きました)でも取り上げておきますか。

 相当な自信があり、レース前に「これを外したら飛び降ります!」と思わず言ってしまって、放送が全国へ流してしまったという。結果は見事にハズレ!

 で、どう対処したのかと思ったら「誰も放送ブースのある5Fから(飛び降りる)とは言っておりません。1Fからです」。まあ、その見事な切り返しのおかげで今も元気に活躍していますけどね!

(馬サブロー美浦支局・玉川 祝)

【玉川の土曜推奨馬=福島3R・ベルビュー】

 ロケットスタートを決めた新馬戦3着時から『小回りコースの芝で馬券を買う!』と決めていた。初コンビとなる3キロ減(前走比2キロ減)の藤田菜七子騎手の手綱も魅力だ。

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