ＪＲＡ史上最多のＪ・Ｇ１で５勝をマークし、平地を含め歴代トップとなるＪＲＡ重賞９連勝中のオジュウチョウサン（牡７歳、美浦・和田正一郎厩舎）が、６月３０日から開幕する２回福島開催の平地レースに武豊騎手騎乗で出走し、その後も平地のビッグレースを目指すプランがあることが分かった。

　障害では絶対王者として知られる同馬は総賞金５億３３０７万３０００円を獲得しているものの、平地では未勝利のため、格付けは５００万下に。

　さらに、その後の成績次第では、平地でＧ１レース出走という大きな目標を持っているという。

　和田正一郎調教師「オーナーの平地での走りを見てみたいという意向で使うことにしました。武豊騎手の承諾も得ています。その後も平地で使う権利を得るためには、まずは１勝を挙げなければならない。そのあとも可能性がある限り大きなレース、Ｇ１にも挑戦してみたいとオーナーは考えています」

　「開成山特別」（７日、福島）
　約４年８カ月ぶりの平地挑戦に視界は良好だ－。ハードル界の絶対王者オジュウチョウサンは４日、障害重賞の臨戦過程と同じように、しっかりと時計を刻んで態勢を整えた。

　動きを見届けた和田郎師は「予定通り。１頭前に置いて並び掛ける調整です。気持ちは入ったと思うし、動きも悪くなかった。まずまずの仕上げでレースを迎えられると思います」と満足そうに合格点を与えた。