野球界をも巻き込んだ!?悲運の4億9000万円馬ザサンデーフサイチ物語

【祝!産駒JRA初勝利】かつて競走馬セレクトセールで、4億9000万円という史上最高額(当時)で落札された良血馬がいました。二転三転した末に「ザサンデーフサイチ」と名付けられたその馬の運命とは。

公開日:2017.7.30

【編集者より追記】産駒がJRA初勝利!

 2019年2月10日、小倉競馬4R・3歳未勝利戦で「フィデリオグリーン」が勝ち、ザサンデーフサイチ産駒がJRA初勝利を挙げました!バンザーイ!バンザーイ!

当時のセリ史上最高額4億9000万円!「フサイチ」のオーナーが落札

2004年7月13日デイリースポーツ紙面

【2004年7月13日デイリースポーツ紙面より】
 「セレクトセール2004」(主催・社団法人日本競争馬協会)初日が12日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで行われた。
(中略)
父にダンスインザダーク、母にエアグルーヴを持つ良血「エアグルーヴの04」が、日本のセリ史上最高額となる4奥9000万円で落札された。競り落としたのは“フサイチ”の冠名で有名な関口房朗氏だった。

史上最高額でエアグルーヴ2004を落札後、報道陣に囲まれる関口オーナー=2004年7月12日

落札した関口房朗オーナーは、フェラーリを連ねて愛馬の応援に競馬場入りしたり、高額馬の名前をテレビ番組とタイアップさせたり、参議院選挙にも立候補したり…と破天荒な性格で知られる馬主でした。

【関口氏のコメント】
 「予算は無限大。(この馬に関しては)3億5、6000万ぐらいかと思ってたけどね。サンデーサイレンスというひとつの夢がなくなったいま、新たなスターホースがいなくてはならない。そういう意味もあるし、競馬ファンのために買った。この馬が一番それに適しているし、見た目がきれいで雰囲気があった。ひと目ぼれだよ」

デビュー前から注目…名前はどうなる?二転三転

高額取引馬として注目を集めた「エアグルーヴの04」。その後もオーナーの“パフォーマンス”により、名前が二転三転、報道も振り回されることになります。

2006年2月24日デイリースポーツ紙面

【2006年2月24日デイリースポーツ紙面より】
 V奪還を目指す指揮官にビッグプレゼントだ。フサイチの冠がつく競走馬の馬主で知られる関口房朗氏(70)が23日、キャンプ地を訪問し原辰徳監督(47)を激励。自身が所有する国内史上最高落札馬・エアグルーヴの04を「フサイチタツノリ」と命名するプランをぶち上げた。
(中略)
 原監督との対面を終えた関口氏が仰天構想を口にした。「馬の名前つけようかって言ったら笑ってた。4億9000万円の馬だから。フサイチタツノリ?それだよ」とニヤリ。突然の“指名”に原監督は「知らないよ。おれは分からないよ」と、ただただ困惑するばかりだった。

2006年3月18日デイリースポーツ紙面

【2006年3月18日デイリースポーツ紙面より】
 4億9000万円馬の名前はやっぱりタイガースこそふさわしい。フサイチ軍団の総帥・関口房朗オーナー(70)が、国内市場最高額で落札されたエアグルーヴの04(牡2歳)の名前をフサイチタツノリではなく、フサイチタイガースに“電撃移籍”する可能性を示唆した。預託先の池江泰寿きゅう舎をはじめ、栗東トレセン内は虎党だらけ。さすがに巨人にちなんだ名前はつけづらいとあって、タイガースの名前が急浮上した。
(中略)
 関口オーナーは困惑していた。「フサイチタツノリは所有している1頭に付けるつもりで言ったのに、ああなってしもうた。トレーナーもそうやし、栗東は虎党が多いやろ。エアグルーヴの04はフサイチタイガースの方がええやろか」。巨人の原辰徳監督の名前から一転、阪神に方向転換するプランを口にした。
(中略)
 「ほかの馬とは見た目からして違う。絶対に2歳王者になれる馬や。秋ごろにデビューして、特別を勝ったあと朝日杯FSへ向かう」と年度代表馬2歳部門獲得の青写真を語るほど、関口オーナーはエアグルーヴの04にぞっこん。「高額馬は走らんというジンクスを吹き飛ばすで」。そのためには大型補強でこける巨人より、セ界の王者・阪神の名を語るしかない。

2006年6月23日デイリースポーツ紙面

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