野球界をも巻き込んだ!?悲運の4億9000万円馬ザサンデーフサイチ物語

かつて競走馬セレクトセールで、4億9000万円という史上最高額(当時)で落札された良血馬がいました。二転三転した末に「ザサンデーフサイチ」と名付けられたその馬の運命とは。

公開日:2017.7.30

【2006年6月23日デイリースポーツ紙面より】
 04年のセレクトセールで国内史上最高額となる4億9000万円の値段がつけられた「エアグルーヴの04」の馬名がフサイチジャポン(牡2歳、栗東・池江寿)に決定したことが22日、明らかになった。フサイチタツノリ、フサイチタイガースと二転三転した馬名案だったが、最終的にテレビ番組「サンデージャポン」(TBS、MBS系)を由来として命名された。
(中略)
 関口会長が「ダービーを勝てる馬や」と絶賛する好素材。名物オーナーの脳裏にはフランス語のジャポンが凱旋門賞を勝つシーンまでくっきりと浮かんでいる。

これで決定かと思いきや…その後に別の名前でようやく正式決定。

2006年9月1日デイリースポーツ紙面

【2006年9月1日デイリースポーツ紙面より】
 4億9000万円馬「エアグルーヴの04」の馬名がザサンデーフサイチに決定。31日、フサイチ軍団公式サイトの「フサイチネット」上で発表された。
(中略)
管理する池江寿師は「見た目の印象、顔つき、走るフォーム、どれを取っても素晴らしい。スムーズに調教が進めば10月下旬あたりにデビューさせたいと思っている」とその日を心待ちにしている。

 公式では名前の由来は「日曜+冠名。G1の行われる日曜日の主役になることを願って」とのことですが、当時日曜日の朝に日本テレビ系で放送されていた情報番組「the・サンデー」とのタイアップの絡みがあったようです。

いよいよデビューへ!追い切りでは名手・武豊も絶賛

2006年10月26日デイリースポーツ紙面

 その後は順調に調教され、ついに2006年10月29日、東京競馬場でのデビューが決定!直前の追い切りも新馬としては異例の扱いで報じられ、手綱を取る武豊、管理する池江寿調教師とも絶賛しています。

【武豊のコメント】
「走りますねぇ。バネというか、フットワークがいい。兄姉のなかでは一番扱いやすいし、この馬が一番母に似ている。かなり期待できる」

【池江寿師のコメント】
「ドッシリとして古馬みたい。身のこなしやバネがすばらしい。春を意識させてくれる馬」

2006年10月29日デイリースポーツ紙面

新着のまとめ

もっと見る

主要ニュース

リアルタイムランキング

まとめ記事ランキング