野球界をも巻き込んだ!?悲運の4億9000万円馬ザサンデーフサイチ物語

かつて競走馬セレクトセールで、4億9000万円という史上最高額(当時)で落札された良血馬がいました。二転三転した末に「ザサンデーフサイチ」と名付けられたその馬の運命とは。

公開日:2017.7.30

10カ月後に復帰を果たしたザサンデーフサイチ。単勝1・3倍の断トツ1番人気に推されますが、直線で競り負けて2着に敗れてしまいます。

そして3走目…。

2007年9月24日デイリースポーツ紙面

ようやく、ようやく待ちに待った初勝利!
池江師の「まだ消費税分も稼いでないんじゃないかな」というコメントはなかなか秀逸です。

4戦目で8着に敗れた後に再度骨折が判明し、1年以上の休養を余儀なくされるアクシデントが…。

それでも復帰戦となった2009年2月7日の5戦目で2勝目を挙げ、さらに7戦目では1000万下の特別戦(紫野特別)を勝利し3勝目。いよいよ本格化の兆しが見え始めた時、予想もしなかった事態がザサンデーフサイチに降りかかります。

2010年3月14日デイリースポーツ紙面

【2010年3月14日デイリースポーツ紙面より】
 名物馬主として知られる関口房朗氏(74)の所有馬が東京地裁に差し押さえられていたことが13日までに明らかになった。
 関口氏は自身が所有する人材派遣会社の株を08年に約13億円で投資組合に売却。その後も別の会社の人材派遣業を支援し、売却時に交わした競合禁止義務に違反したとして、投資組合から違約金の支払いを求める訴訟を起こされ、1月25日の裁判で5億円の支払いを命じる判決を受けていた。
 所有馬が差し押さえられたのは12日。その中には10日のダイオライト記念で重賞初Vを決めたフサイチセブン、04年セレクトセールで当時の国内最高価格4億9000万円で落札されたザサンデーフサイチも含まれている。差し押さえられた馬のレース出走は禁止されており、今後は競売などで所有権がほかの馬主に移る可能性が高い。

参院選に出馬した関口房朗氏= 2007年4月15日

オーナーの資金繰り悪化により、差し押さえの対象になってしまうというまさかの事態。関口氏は07年参院選に出馬し落選後、六本木ヒルズの自宅を手放すなどし、この数年はネガティブな噂が飛び交っていました。“破産”のニュースは、それが表面化した形です。

関口氏は表舞台から姿を消し、ザサンデーフサイチは馬主が変わることに。

超高額馬の面影なし…走り続け、負け続ける

その後もザサンデーフサイチは競走馬として走り続けますが…一連のゴタゴタが影響したのか、3勝目を挙げて以降は、全く勝てないレースが続きます。

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