【地方競馬】グレンツェントが川崎マイラーズ制覇 8番人気が直線一気で地方重賞初V
「川崎マイラーズ・S3」(13日、川崎)
開催3日目の11Rで行われ、グレンツェントが地方重賞初勝利を果たした。激しい先行争いの展開で、後方待機の8番人気が直線で外から抜け出し、南関東への移籍5戦目で結果を出した。先に抜け出した5番人気のリッカルドが2着に粘り、6番人気のキャプテンキングが3着。断然の1番人気に支持されたカジノフォンテンは5着に終わった。
G2を最高にJRA6勝の実績馬が、やっと本領を発揮した。移籍初戦のマイルグランプリ2着でその実力を示したが、続く3戦は6、7、5着。そんなグレンツェントが目の覚めるような末脚で南関東初タイトルを奪取した。
逃げるサルサディオーネにカジノフォンテンがからみ、リッカルドとキャプテンキングも早めに動く展開。内ラチ沿いを追走していたグレンツェントが満を持しての差し切りを決めた。
「これだけの馬だけに、とりあえず一つ勝ててホッとしている。責任を感じてました」と手綱を取った森泰斗が言えば、管理する藤田輝師も「森ジョッキーもこの馬のことをよく知っているし、4コーナーの手応えが違ってましたから」と安堵の表情だった。
次走について同師は「何もなければ船橋の京成盃グランドマイラーズ(6月17日)へ行きます」と明言。目を覚ました大物の今後が楽しみになってきた。
リッカルド(2着)「思い通りの位置が取れ、4角では手応えも良かったですが、何にしても勝った馬が切れました」(矢野貴)キャプテンキング(3着)「初騎乗だったが、返し馬から乗りやすかった。スタートも良く、競馬もリズム良く走れ、力があることを証明できた」(和田譲)
アンサンブルライフ(4着)「差しも効いたし、4着なら好走した方。前は砂をかぶるとダメだったが、今は大丈夫。馬が成長している」(的場文)
カジノフォンテン(5着)「展開や流れは良かったが、(馬体が)太かった。これからもっと良くなる余地は残していると思う」(張田昂)