【競輪】先行に徹して成績急上昇の多田晃紀 準決もパワー全開で踏み上げる
「ミッドナイト競輪・ペプシコーラカップ・F2」(9日、玉野)
ようやく本格化してきた。一時期は競走得点(直近4カ月)を83を切るほどまで下げていた多田晃紀(25)=岡山・103期・A2=が、前期(1~6月)後半から好調。直近4カ月の最終バック通過回数も19と積極的に仕掛けることで、競走得点を89まで上昇。今期(7~12月)は90を上回るほど力走している。
競走得点を下げていたころは、後手に回ることが多く、力を出し切れずに敗退していた。同県の先輩からは「多田は練習で強い。だから、力を出し切れば強いんやけど…」と言われるほどで、練習でのパワーがレースに生かせてなかった。
前期後半からは意識を変えて、積極的な競走を心がけることに。まくりに回るケースが減り、2着以上に入ったときの決まり手(直近4カ月)は逃げ「12」に対して、まくり「0」。先行で力を出し切って、車券にも貢献できるようになった。
本人も「力を出し切るようになって、成績も上がってきた」とニンマリ。9日は準決5Rに登場。藤井昭吾(滋賀)、本馬鎌(福島)と先行タイプの自力型がそろったが、地元バンクの多田が好機にスパートして、別線を制圧するとみた。