復調著しい福井の機動型が向日町バンクでも快走を見せる。野原雅也（25）＝福井・１０３期・Ｓ１＝は今年は落車によるケガもあったが、夏場からのムードは上々。Ｇ１・オールスター（名古屋）では初走こそ８着になったが、２走目以降はキレのある走りを見せた。単騎で戦った２日目は中団４番手を確保し、最終２角から一撃。人気を集めた宮本隼輔（山口）を寄せ付けないまくりで好配当を演出した。３走目も松岡健介（兵庫）－湊聖二（徳島）を連れて、軽快なまくりを披露。松岡にはかわされて２着だったが、ラインで上位を独占する力強い内容だった。

直後の地元福井でのＦ１シリーズでは完全優勝。「展開は見えていたし、余裕があった」と予選、準決をいずれもまくりでクリア。原田研太朗（徳島）ら、強豪と対戦となった決勝でもパワフルなまくりで制圧した。

本来の力が戻ってきた野原。向日町記念では地元地区の機動型として存分に力を発揮するつもりだ。