「平安賞・Ｇ３」（３１日、向日町）

　心がけている積極的なレースを展開して九州ラインで上位独占に成功した阿部将大（２７）＝大分・１１７期・Ｓ１。初日３Ｒは打鐘過ぎに前団が踏みあったところを軽快にカマシて主導権を奪取。最後は番手の吉本卓仁（福岡）に差されたが、２着に踏ん張った。

　レース前は「少し重く感じて、フワフワ。これはヤバいやつだ」と状態面で不安はあったようだが、いざ走ってみればさすがの脚力を発揮。「刺激も入ったし、日に日に良くなるタイプ。初日をクリアできたのは大きい」と笑顔を見せた。

　元々は器用に動けるタイプだが、近況は積極性が光っており、九州の自力型の中でも先行意欲がかなり高い。「初日はラインで決めるのをアピールできた。自分がレースを作るスタイルで走っていきたい」と２次予選７Ｒも攻めの姿勢を貫き、再びライン３人で決める走りを見せる。