【ボート、競輪】重大事故が続き対策が必要な競輪界。「選手の納得」は大切にしてほしい。
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今年に入って、競輪では選手がレース中の事故で命を落とすケースが相次いだ。安全性向上へ改革が必要なのは言うまでもない。既に関係者間で協議が行われているとも聞くし、ベテラン選手やOBなど有識者からさまざまな提言がなされているのも耳にする。いい議論をしてもらい、いい方向で改革が進むことを願ってやまない。
そんな競輪界が“反面教師”として見てもらいたいのが、ボートレースの現状だ。2020~2022年で3件の死亡事故が出たボート界では「厳罰化」と「完全接触禁止」が推し進められている。長らく掲げていた「水上の格闘技」という看板は下ろされ、他艇に軽くでも接触しにいく行為はもちろん、波でバランスを崩したなどの不可抗力な接触であっても厳しく罰せられるようになった。
問題なのはその「厳罰化」の判定基準があいまいで「選手の納得」が見えないことだ。走る前の選手はどこで違反を取られるか分からず裁定におびえ、違反を取られた選手は不満以前に「何で」と首をかしげるばかり-。そんなシーンは最近でもよく見かける。
死亡事故が相次いだ競輪界も、現状のままでいいということはあり得ない。ただし、どんな形であれ「選手の納得」は一番、大切にしてほしい。「そんなことを言われたら何もできない」-。競輪界からそんな声が上がらないことを、切に願っている。(関東ボート・競輪担当・浅野将之)
