【競輪】最近は動画配信にハマっているGPV3の井上茂徳氏 人の顔と名前を覚えるのが実に早い
「レース記者コラム 仕事・賭け事・独り言」
初老…というのはおこがましいようだ。記者は60代突入まであと数年。老人と表現するにはまだ早いと思っているので、自身を初老と記していた。だが、よく調べたら初老とは本来、数え年で40歳を示すとのこと。そんなものはとっくに過ぎている。熟年と名乗るのが賢明かもしれない。
そんな熟年記者は最近の流行に立ち遅れている。9月に入って2件も痛感させられた。まずは7~9日の大垣競輪。ガールズケイリンの宇野紅音(岐阜)に「写真をお願いします」と言うと「じゃあ、なにわで」と返答された。「浪花節って浪曲?」と思わず口にすると「なにわ男子ですよ」とのこと。7人組アイドルグループを指していたのだ。さすがにグループ名は知っていたが、ファンの間では「なにわ」と呼ぶのは知らず…。ちなみに記者は大阪市出身。なにわ男子…というのはおこがましいので、なにわジジイくらいにしておきたい。
もう1件は18~23日の宮島ボート。プロ野球のユニホームみたいな上着をまとって作業していた堀之内紀代子(岡山)を見かけ、背中のネームと番号が「JIMIN 95」だったので「自民党で95代総裁?」と聞いてしまった。「違いますよ。BTSのジミンで、1995年生まれ、って意味です」と言われた。BTSと聞いてボートレースチケットショップ(場外舟券発売場)を連想し、思わずそれを口にしようとしたが、やめて正解だったと思う。
記者は現在、武雄競輪で仕事中。「F1・井上茂徳杯」(27~29日)を取材している。もちろん、現役時代は鬼脚と評され、KEIRINグランプリV3、G1優勝は9回、1988年に初代グランドスラムを達成した井上茂徳氏は前検(26日)から武雄競輪にやってきて、精力的に取材をこなしていた。
最近はYouTube「鬼脚ちゃんねる」を開設。レース予想だけでなく、現役選手やOBなどと座談会、趣味の釣りに関する動画を定期的に配信し、競輪ファンたちから人気を博している。
そんな井上氏は人の顔と名前を覚えるのが実に早い。記者は1998年に初めて井上氏を取材。2回目に別の競輪場で出会った時には「森田君、久しぶりやね」と声をかけられて、ビックリしたのを今でも思い出す。
井上氏にこの件を聞いてみると「そうかな…」とごまかされたが、現役時代はマーカーとして各方面に顔が利き、現在は日本名輪会の会長として多方面で活動。趣味の釣りでも多くの人たちと出会っている。68歳となった今でも、会話時には相手のことを二人称ではなく、ちゃんと名前で呼んでいる。鬼脚は公私にわたってレジェンドだ。(関西競輪、ボート担当・森田新吾)
